かつ屋の「タレカツ丼」(松)
これ

かつやの「タレカツ丼」のセールが始まった。3枚の値段で5枚のカツが食べられるというもの。かかってこいという気概を感じたので挑戦してきた。

10月5日に始まったセールでは、タレカツ3枚の(梅)、4枚の(竹)、5枚の(松)がすべて637円で注文できる。つまり枚数を多くすればするほどお得。食べられれば。

かつやの「タレカツ丼」セール
これです

タレカツ丼は新潟発で、ソースがけや卵とじではなく、衣にしっとりとタレをしみこませた味つけが特徴。以前にほかの店で食べて好みなので、いけるはずと足を運んでみる。ちょうどランチタイムとあって店内は混み合っているが、こっそり観察しても5枚の(松)タレカツ丼を注文する客は、働き盛りの男性も含めてあまりいない。

一瞬、やっぱり4枚の(竹)ぐらいにしておくかと弱い心がはたらきかけたが、ここで引き下がってはいけないとやはり最上位を注文する。

なお食べきれなければカツの持ち帰りが可能とのこと。よかった。退路は残されていると安心しつつ。待つことしばし。

出てきたのは本当に5枚のカツが載った一膳。ひとつひとつのカツはロースカツほど大きくないとはいえ、やはり強い圧を感じるボリュームだ。敗北の予感にかすかに身をこわばらせるが、まだ勝負は始まってもいない。

タレカツ丼の接写
ひとつひとつのカツは小さいが…いやそんなに小さくない

ちなみに、かつやのタレカツは豚ではなく鶏ササミを使っているとかで、わりと固めのしあがりかと箸を入れてみると、うまく力を入れればパリっと割けた。白くしまったササミは、脂がなくすっきりしている。いけるかもしれない。

かじってみると、衣はかなりサクサク。タレの甘味と塩気はちゃんとあるが、そこまでしっとりはさせていない。鶏ササミは想像していた通りすっきりした味で、肉を食べている満足感はあるが、ロースカツのように脂のうまみを堪能する料理とはまるで違う。

かつやのタレカツ丼
ササミ。衣に箸を入れて力をこめたら裂けるぐらいには柔らかい

1枚目のカツはそう時間をかけずに平らげる。下にしいてあるお米の方はかなりタレがしみている。カツと一緒にほおばるとちょうどよい。2枚目、3枚目とかじってはサクサク、しっかりしたササミ、じんわりしたタレという食感をリズムとして楽しむ。4枚目の前に軽く七味を振って、テーブルにある漬け物も少し味をみる。塩気に舌が慣れ過ぎないようにサービスのお茶を飲んで、後半戦に入る。4枚目が終わった時点で、満腹感が追い付いてきたのが分かるが、5枚目へ。ササミのさっぱりしたところがあらためてうれしい。これがほかの肉なら危なかった。

無事完食。お店の人が全部食べられたんですかとちょっと驚いていたので、やりとげた気持ちと、明日からしばらくランチの量を控える誓いを胸に、さっそうとかつやを後にした。