がぶの看板メニュー「がぶ丼」
肉こそパワー!

肉こそパワー。東京・武蔵小山の人気店「がぶ」の看板メニュー「がぶ丼」は暑さでパワー不足になりがちな夏こそふさわしい。ステーキの薄切りをどっさり載せた丼を食べればもりもり元気が沸く。

26号線通り沿いのお店

がぶの外観のようす
こじんまりしたお店

お店は、武蔵小山駅から26号線通りへ出て北西にしばらく歩いたところにある。なつかしいバーあるいは喫茶店といった風情で、インターネット上でよく話題になるのが信じられないぐらいこじんまりしている。


でもお客はいっぱい。地元らしき人から遠くから来たらしき人までさまざまで、そろって肉の魅力に惹かれてやってきたようだ。

女性は、肉をバラの花のように美しく巻いて盛り付けた「ローズバージョン」を、男性はヒマワリの花のように放射状に盛り付けた通常のがぶ丼を頼む人が多い。

圧倒的な肉!

がぶの「がぶ丼」とつけあわせ
来たぜ

記者は通常のがぶ丼(1,440円、税込)を頼んだ。少し待ってあらわれたのは圧倒的な肉の存在感。ローストビーフ丼、というよりはステーキ丼。一箸つまんでみると、しっかり歯ごたえがある。ただ焼き加減はレアで、しかも非常に薄くスライスしてあるので噛みきるのはたやすい。

がぶのがぶ丼の肉アップ
食べても食べても減らない!気がする

甘みのあるタレと牛の風味がしっかりひとつになって快い。黒コショウもぴりりと利いていて、洋食としての個性を主張している。はじめのうちはいくら食べても、丼にびっしり並んだ肉が減らないかのようで、とても贅沢な気持ちになれる。

やがて徐々に大輪のステーキの花が散ってゆくと、その下にごく細く切った緑のキャベツが、つつましやかにしいてあるのが見えてくる。これを肉と一緒に味わうと、しゃきしゃきとまた違った歯ごたえで楽しませてくれる。

つけ合わせもチェック

がぶ丼のつけ合わせ
お豆腐がすごく小さくかわいく切ってある。自家製ノリのつくだ煮も一品

肉を満喫したら、つけ合わせに目を転じると、とてもかわいらしく小さなサイズに切った漬け物、お豆腐、それに自家製のノリのつくだ煮がついている。漬け物とお豆腐はさわやかな風味。ノリのつくだ煮は香りたかく、甘みがあって、箸休めになる。

つけ合わせを順に試したあと、また丼に戻り、あらためてステーキのしっかりしたうまみを味わう。一噛みごとにパワーが充てんされていく、気がする。丼を空にした時には、満腹感とはまた別に、何かをやりとげたような、不思議な達成感が得られた。

がぶ
東京都目黒区目黒本町3-7-9