「マルハバ」のマトンビリヤニ
羊だ!

池袋北口周辺は、変わりゆく東京を象徴するような異国情緒あふれる街。その奥にあるパキスタンレストラン「マルハバ」には羊肉をたっぷり使ったお米料理「マトンビリヤニ」が出る。体が羊を求めたら出かけよう。

池袋北口からもっと奥へ

パキスタンレストラン「マルハバ」
落ち着いた感じのお店だ。

池袋北口周辺。ピンクの看板にまじって、ほかであまり見かけない中国の地方料理を出す飲食店が並び、エスニック食材店も複数営業している。道を歩けば日本語以外の言葉もよく聞こえ、夜ともなれば客引きがあらわれ、ほろ酔い気分の通行人に声をかける。


パキスタンレストラン「マルハバ」
お人形が飾ってある

でも日のあるあいだはやや静かだ。マルハバのあるあたりは人気も少ない。駅から少し歩くので、汗をかくし、お店に入ると冷房が気持ち良い。

応対してくれるお店の人は日本語ネイティブではないのか、会話のテンポがちょっと変わっているが、注文は聞き違えずにとってくれる。

羊とお米のシンプルな料理

マルハバのマトンビリヤニ
すごくシンプルな料理だ

ランチで頼めるマトンビリヤニセットは750円(税込)。ドリンクが選べるので、ラッシーをつけてもらう。

訪れた際は昼の営業が終わるぎりぎり前とあってお客はあまりいない。料理は待たずに出てきた。米、そして羊肉というシンプルきわまりない構成。ミニサラダがいろどりだ。

お米はパキスタンやインドなど南アジア料理には欠かせない長粒種。細長くぱらっとしていて、カレーやスープに合う。

しかしビリヤニは炊き込みご飯なので、あっさりした味を予想していると良い意味で裏切られる。米の1粒1粒にマトンのくせのある香りと味がしっかりしみこんでいる。ちなみにドライカレーのようにスパイスも利かせているが、そちらは控えめ、というより羊の風味が圧倒している。

マルハバの「マトンビリヤニ」
肉がでかい

ごろごろ入っている塊(かたまり)肉はしっかり歯ごたえもあり、噛みちぎると羊を食べていると実感する。肉をかじり、うまみのしみこんだ米をほおばる。交互に繰り返すだけで元気が沸いてくる。

食後にはドリンク。ラッシーは氷が入っておらず、泡だってやわらかい舌ざわり。ちゃんと冷えている。おだやかな甘みがマトンを満喫した味覚をクールダウンさせてくれる。

マルハバのラッシー
氷が入ってなくて泡立ててある。ちゃんと冷えてます

池袋北口の異国情緒を存分に楽しんだ気分。また遊びに来よう。ただし昼に。
パキスタンレストラン「マルハバ」
住所:東京都豊島区池袋2-63-6