
「カステラ」でおなじみ、長崎生まれの文明堂。今では東京、横浜、神戸、浜松に会社が分かれ、それぞれのレシピで作られる和菓子などが販売されています。
そんな文明堂が展開するカフェをご存知でしょうか?今回は、横浜文明堂が運営する「文明堂茶館ル・カフェ」をご紹介。ほかではなかなか味わえない“カステラスイーツ”、超絶品でした…!
◆横浜・関内へ
文明堂茶館ル・カフェは、関内駅から歩いて数分の伊勢佐木町商店街にあります。カステラなどを販売する店舗の奥に、隠れ家のようにして広がっているのが喫茶室です。

◆心はずむスイーツ「明治憧憬」
メニューには、代表商品のカステラをはじめ、カステラでバニラアイスを挟んだ「カステラアイスクリン」や、カステラをたっぷり練り込んだプリン「かすてらプディング」、注文を受けてから焼き上げられるどら焼き「三笠山」などがずらり。中でもおすすめは、文明堂のカステラにラムレーズンクリームを挟んだスイーツ「明治憧憬」(310円)です。これがとっても美味しい!

ミントとさくらんぼを添えて登場した明治憧憬。カステラはふっくらと厚みがあるのに極上の口どけ。こんがり香ばしく、やわらかなたまごのコクと砂糖の甘みが、舌の上にしっとり溶け広がります。口の中の水分を奪われることもなく、本当に上品な味と食感!

そしてここにたっぷりサンドされた、ひんやり冷たいラムレーズンクリーム。なめらかなクリームの中に、くにゃんとジューシーに弾けるラムレーズン果肉も入っています。ラムレーズンのほのかな渋みと、ふわっと香る洋酒が味を引き締める大人のスイーツ。


暖色のライトがやさしく灯るなか、クラシックが静かに響くレトロな店内でゆったりカステラスイーツを味わっていると、なんだか明治時代にタイムスリップしたかのような心地に。慌ただしい日常も、ひととき忘れてしまいます。

◆文明堂のかき氷!
そしてもう一つ、夏の一押しメニューが「グラッソンブリゼ」(かき氷)!文明堂でキンキンに冷えたかき氷が食べられるなんて…。
たっぷりの小倉あんに、こんもり削られた氷が重なるグラッソンブリゼ。シンプルに氷とあずきの相性を楽しむものから、抹茶やミルク、白玉が添えられたちょっぴりリッチなものまで用意されています。
今回は、店員さんも好きだと言っていた「小倉・ミルク」のグラッソンブリゼに、50円追加で白玉をトッピングしてもらいました。

ミルク(というより練乳ですねこれは)がたっぷりかかった氷は、シャクシャクッと涼しい歯ざわりを経て溶け、口の中にまろやかなコクとみずみずしい余韻を残します。

ちなみにこれけっこう小ぶりに見えるかもしれませんが、グラスにぎっちり氷が詰まっているので、相当ボリュームあります。食べても食べてもなかなか減らない…!

少しずつ掘り進めていくと、下からたっぷりの小倉あんが登場。ねっとりホクホクとしたあずきの食感、とろけるような甘み…これがミルクをまとった氷と混ざって口の中が幸せ~。

さらに食べていくと、小倉あんの中からごろっと白玉が5つ。ぽよんとやわらかくモチモチとした歯ごたえに、氷で冷えた口の中が癒されます。
一杯食べ終えたらすっかりお腹も満たされ、体も涼しくなりました。これでまた暑い外に出られるぞ…!

メニューには書いていなかったのですが、グラッソンブリゼにはこのほか、バニラアイスがトッピングされたいちごやメロンのかき氷もあるそうです。店員さんのおすすめは、いちごのかき氷。上にのったバニラアイスがまたおいしいんですって!
かき氷だけでもいろいろ種類があるので、友達や家族で来てシェアしても楽しそうですね。文明開化を思わせる隠れ家的喫茶室で、ゆったりおしゃべりに花を咲かせては?