「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「じさつうさぎのパフェ」

誰もが一度は手にしたことがあるであろう、絵本。世間では“子供向け”のイメージが強いものの、大人になってからも無性に読み返したくなる時がないだろうか?筆者はあまんきみこ氏の『きつねのおきゃくさま』が大好きで、実家に帰る度に読んでは号泣している。

そんなとき、是非のぞいて欲しいのがJR高円寺駅から徒歩3分ほどの場所にある「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」。大人のための絵本カフェで、400冊以上ある絵本に囲まれながら絵本モチーフのメニューを楽しめる。


「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」は、大人のための絵本カフェ
この看板が目印

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」は、大人のための絵本カフェ
「ムッチーズカフェ」

筆者が向かったのは平日のお昼過ぎだったが店内には先客が一人。予想より空いている。スタッフさんに写真撮影について尋ねると「ご自由にどうぞ!絵本もお好きなだけ読んでみてくださいね」とのこと。壁にも棚にも本が並べられており、まるで小さな図書館のようだ。

『100万回生きたねこ(著:佐野洋子)』に、 『うさちゃんのワンピース(著:西巻茅子)』、 『にじいろのさかな(著:マーカス・フィスター)』、『ねないこだれだ(著:せなけいこ)』といった名作から、京極夏彦氏が手がけたホラーテイストな絵本『いるのいないの』、『おぞましい二人(著:エドワード・ゴーリー)』『ギャシュリークラムのちびっ子たち(著:同)』、『人殺しの女の子の話(著:西岡兄妹)』などちょっとダークな大人向け絵本までラインナップは幅広い。

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」は、大人のための絵本カフェ

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」は、大人のための絵本カフェ
奥はホラーテイストな絵本コーナー

メニューをめくると、デザートのページに「じさつうさぎのパフェ(税別600円)」が!数ある絵本の中で『自殺うさぎの本』をセレクトするセンス…、好きだ!

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」のメニュー
「じさつうさぎのパフェ」発見!

『自殺うさぎの本』とはイギリスの漫画家アンディ・ライリー氏が手がけた絵本で、“とにかくさまざまな方法で自殺しようとしているウサギ”をコミカルに描いた作品。ブラックユーモア溢れる内容のためタイトルを聞いて眉をひそめる人もいるが、『またまた自殺うさぎの本』、『たぶん最期の自殺うさぎの本』と続編が出るくらいファンの多い絵本でもある。かくいう筆者もこの絵本が大好き。

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の内装の一部
壁にも『自殺うさぎ』をイメージしたデザインが

パフェはウサギ型のクッキーが頭から生クリームの海に突っ込んでいたり、チョコレートアイスに埋まっていたりと絵本の世界観がうまく表現された一品。たっぷりかけられたイチゴジャムは血をイメージしているのだろう。容器の底に詰められたシリアルが緑色なのもポップにエグい感がよく出てる!

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「じさつうさぎのパフェ」
怖かわ

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「じさつうさぎのパフェ」
首から下がない…

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「じさつうさぎのパフェ」
アイスはバニラ、チョコ、イチゴの3種

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「じさつうさぎのパフェ」
シリアルが緑

また、『そうべえごくらくへゆく(著:田島征彦)』がモチーフとなったドリンク「ごくらくの花(税別500円)」もユニーク。パイナップルフレーバーのジュースに花びらが散らされており、なめらかなフォルムのグラスは少々不安定。絵本の世界観がドリンク全体で再現されていた。

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「ごくらくの花」
さっぱりトロピカル

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」の「ごくらくの花」
ゆらり

ふらっと訪れてじっくり絵本に浸るのも良し、お子さんとお気に入りの本を探すのも良し。高円寺「ムッチーズカフェ」でおいしい読書体験を楽しんでみては?

「Mucchi's Cafe(ムッチーズカフェ)」は、大人のための絵本カフェ

■ムッチーズカフェ
住所:東京都杉並区高円寺北3-2-17