
カステラと並び愛されている長崎銘菓「カスドース」
長崎県で400年以上も前から愛され続ける銘菓「カスドース」。江戸時代にポルトガルから伝わった南蛮菓子で、卵をたっぷりと使って焼き上げたカステラを、さらに卵黄にくぐらせ、糖蜜で揚げたものです。
「めちゃくちゃ甘い」といわれるこのカスドースですが、いったいどれほど甘いの?食べてみました!

果たしてどれほど甘いのか
◆ 長崎の老舗「平戸蔦屋」が元祖
カスドースの元祖といわれているのは、1502年創業の老舗「平戸蔦屋(ひらどつたや)」。長崎県外でも、オンラインショップや、東京・日本橋にある長崎館などで販売されています。
2個入りで388円(税込)
ひと口で食べられるくらいの小ぶりなサイズで、1パックに2個入り。栄養たっぷりの卵の黄身みたいな、鮮やかな山吹色をしています。表面をびっしりと覆うのは、まんべんなくまぶされたざらめ糖。

カップにきちっと収まってます

ざらめがキラキラ光を反射してきれい
◆ 食べてみた
食べると、まずザリザリッというざらめの歯ごたえ。次にふんわりと空気を抱き込んだカステラ生地の口あたりが感じられます。噛むと表層部だけジュワッとして、中はふわっふわという食感の対比がいい。
表面はじゅんわり、中はふんわり
モグモグ噛んでいると、中盤からあと味にかけて濃厚なたまごのコクや砂糖の甘みが広がっていきます。最終的には余韻まで甘い!とーっても甘い!でも、このふくよかな甘さがなんだかクセになります…!

全国的にもっと市民権を得てもいいのに
◆ 結論→甘いけどうまい
確かに言われているとおり、カスドースは甘かった。でも「もういらない」ってなる甘さではなく、また食べたくなるやみつきの味でした。うまいです、これ。このカスドース、昔は贅沢品だった卵や砂糖をたっぷり使ってつくられることから“幻の菓子”として、殿様だけが食べられるお菓子だったとか。当時に想いを馳せながら食べれば、この甘さもなんだかありがたく感じるってもんですよね。
なお、カスドースは無添加で賞味期限も短め。人へのお土産にする場合はご注意くださいね(ちなみに筆者は購入日から9日後が期限でした)。

渋めのお茶や、ブラックコーヒーに合いそう