電子レンジでチンして飲むという、新しいジャンルのチルドカップ飲料がサントリーから発売されました。ラインナップは『ボス』ブランドから「レンジでとろけるほっと ボス 特濃カフェラテ」と、『伊右衛門』ブランドから「レンジでとろけるほっと 伊右衛門 贅沢抹茶ラテ」の2品。

『レンジでとろけるほっと』シリーズ2品
『レンジでとろけるほっと』シリーズ2品

そもそもチルドカップ飲料とは、0~10度の冷蔵(チルド)状態で管理される飲み物のこと。缶コーヒーやペットボトル飲料に比べると賞味期限が短いけれど、風味を損なわずフレッシュなおいしさが味わえるのが特徴です。


筆者もコンビニでチルドカップ入りのコーヒーなんかをよく買いますが、冷たいまま飲むか、耐熱カップに移し替えてからレンジで温めて飲むか、どちらかでした。

が、『レンジでとろけるほっと』シリーズは“特殊な容器”のおかげで、このままレンジに入れて温められるんですって。画期的ですよね。

長年かかってようやく開発されたという新容器
長年かかってようやく開発されたという新容器

チルドカップをレンジで温めるっていう感覚がいまいちピンとこないので、ちょっとやってみますね。

まずは特濃カフェラテから。見た目はいつものチルドカップと変わらないようですが、実際手に持ってみると違いが分かります。質感はツルツルすべすべ、叩くとコツコツ鳴って厚みや頑丈さも感じられます。

パッケージに書いてある手順は次のとおり(一部省略)。

1、温める前にゆっくり一回転させてください。
2、ふたを取らず、そのまま電子レンジの中央に入れて、1本ずつ加熱してください。
3、外ぶたを取り、そのままお召し上がりください。

ふむふむ
ふむふむ

なお、パッケージには加熱時間の目安も書いてあるので参考に。家庭用の電子レンジなら、ワット数に応じて60~90秒くらいが目安みたいです。では温めてみましょう。

くるり
くるり

見慣れない光景
見慣れない光景

待っているあいだ何となくそわそわするので側で見張っていたのですが、爆発音などは聞こえて来ず。加熱が終わって取り出してみても、レンジに入れる前と後ではまったく同じ姿でした…ほっ。もし中のシールが膨張しても穴が開く仕組みになっていて、ふたに付いている穴から蒸気が逃げるため爆発しないようです。

温め直後。どうやら無事のよう
温め直後。どうやら無事のよう

これも蒸気を逃がす穴。左右に2個付いてる
これも蒸気を逃がす穴。左右に2個付いてる

ふたを取ってみると、中にもうひとつ内ぶたが。写真だと分かりにくいのですが、「起こす」と書かれたツメが2つあるので、ここに指を引っかけて「PUSH」と書かれた飲み口を押し開けます。

顔っぽい
顔っぽい

こんな感じで飲み口を開けると…
こんな感じで飲み口を開けると…

笑った(開いた)―――!!!
笑った(開いた)―――!!!

さっそく飲んでみると――わっ、濃い!砂糖の甘さというよりも乳のコクが生きたまろやかさがあり、舌に絡まるようにクリーミー。飲み下した後にふわっと鼻を抜けていくコーヒーの香りも絶妙です。寒い日に熱々のこれを飲んだらめちゃくちゃ幸せだろうなぁ…。

続いて伊右衛門の抹茶ラテも飲んでみたところ、とろけるようなミルクが口の中に広がった後に、じわじわと追いかけてくる抹茶のほろ苦さ。深みのある香りとともに味の奥行きを感じました。ちょっとした抹茶スイーツかなと思うくらい濃厚。

抹茶ラテって、あったかい状態で飲むのが一番おいしいかも
抹茶ラテって、あったかい状態で飲むのが一番おいしいかも

念のため冷たいままでも飲んでみたのですが、どちらもミルク感がちょっと弱まった気がしました。温めることで味も口あたりもリッチになります。あと、飲み口を開けた瞬間に飛び出す香りも温めた方が断然いい。

温かさもけっこう長持ちするので、コンビニで買ってそのまま店内のレンジで温めれば、冬まっただ中でも手と口と胃袋だけはホカホカさせながら会社や学校へ向かえますね。

ちなみに、みんなの不安を払拭するため(あと興味本位で)目安の時間を大幅にオーバーして200秒ほど温めてみたところ、蒸気が抜けるので爆発はしなかったのですが、外ぶたの形が多少ゆがんだみたいで外したときに取れるはずのない内ぶたまで取れちゃって悲しい気持ちになりました。目安の時間はぜひお守りください。

あっ!(温めすぎたら内ぶたも引っかかって取れた)
あっ!(温めすぎたら内ぶたも引っかかって取れた)

ぬれた笑顔が悲しい
ぬれた笑顔が悲しい