北陸新幹線が開通し、東京からも今まで以上に身近な場所となった富山県。「山に富んだ県」と書くだけあり、連なる山々や田園など美しい自然がいっぱいのこの土地では、お米や野菜もさることながら、忘れちゃいけないのが日本海に面していること。つまり、山の幸も海の幸も豊富に採れる県なのです。なんて恵まれているのでしょうか…何よりも食べることが好きな筆者のような人間にとって、羨ましいことこの上なし!

さて、そんな富山県に先日筆者も初めて訪れてみたのですが、県内に足を踏み入れるやいなや、1時間と経たないうちに富山に恋してしまった絶品ご当地グルメをご紹介したいと思います。


それが、こちら。富山湾が育んだ海の幸“白えび”を使った「白えび天丼」です!

どどーん!これが白えび天丼でいっ!
どどーん!これが白えび天丼でいっ!

白えび天丼は、富山の名産品である白えびをカラッと揚げた“白えび天”を、どっさり豪快にご飯の上にのせた天丼。富山滞在中、絶対に食べようと思っていたご当地グルメのひとつなのですが、富山駅に直結している施設「きときと市場 とやマルシェ」内にある「白えび亭」で提供されているということで、富山上陸早々に足を運んでみることにしました。

富山駅直結のとやマルシェ。飲食店やお土産屋さんが軒を連ねる
富山駅直結のとやマルシェ。飲食店やお土産屋さんが軒を連ねる

ちょうどお昼時だったこともあり、お店の外にはすでに5人ほどのお客さんが並んでいました。が、店内の客席は半分くらいがカウンターということもあって回転が速く、待つこと10分ほどで中へ案内してもらえました。

ネットの口コミでも人気店であることを確認済み
ネットの口コミでも人気店であることを確認済み

入り口で購入した食券を店員さんに渡し、ほどなくして運ばれてきた白えび天丼。定食なので、お椀と香の物に加え、おまけの「白えびせんべい」も付いてきます。さあ、これが待ちに待った初・富山めしです。

白えび天丼定食!
白えび天丼定食!

白えび1匹の体長は6~7センチほどでしょうか。ふっくらと厚みがあり、見るからに栄養が全身に行きわたっていそうな白えびの天ぷらが「これでもか」とばかりに山盛りされていて、当然下のご飯は見えません。

ちょっとまだお箸がご飯に届かないので、ひとまず白えび天だけ食べてみることに。すると、揚げたてサクサクの衣の中に、ふわっと嘘のようにやわらかな白えびの身が待ち受けているではありませんか…!

サックサクでふわっふわの白えび天!
サックサクでふわっふわの白えび天!

カラッと揚がってサクサクなのに、中の身はふわっふわでジューシー。こんな贅沢なことがあっていいのでしょうか。そして、噛みしめるごとに広がる香ばしい磯の風味と、塩気に引き立てられたえびの甘み。あぁ、ここは白えび天国…。しかも衣が薄めなので油っぽさが少なく、こんなにたっぷり食べても胃が重たくならないんですよね。いくらでもいけちゃいそう。

かなりの量の白えび天をほお張り、ようやく見えてきたご飯は富山産のこしひかりを炊き上げたもの。これに甘辛いタレがたっぷり染み込んでいるのですが、ご飯は1粒1粒がしっかり立っていてコシがあるので、ベチョベチョになることなく白えびとともに口の中で軽快に舞い踊ります。

タレしみしみのご飯だけでおかわりできる
タレしみしみのご飯だけでおかわりできる

富山駅に着いて新幹線を降りてから、白えび天丼をひと口ほお張るまで、ものの30分ほどですでに富山県にガッツリ恋してしまいました。我ながら単純です。でも、恋愛においても相手の心をつかむには胃袋をつかめって言いますしね。その現象を身をもって体験しました。

みなさまも富山県を訪れたときには、富山の豊かな自然を味わえる白えび天丼をぜひ食べてみてくださいね!