3、かにチャーハンの店

JR渋谷駅から6、7分歩いたところにある「かにチャーハンの店」。サクッと食べられて、コスパも良し。カウンター席がメインなので、おひとりさま客も多く、忙しいビジネスマンにはもってこいのお店です。


はやい・うまい・やすいの三拍子そろったお店
はやい・うまい・やすいの三拍子そろったお店

食券制なので、まず販売機で食券を買ってから席につきます。かに玉チャーハンやピリ辛チャーハンなどバリエーション豊かなチャーハンがずらりと並んでいますが、今回はスタンダードな「伝統のかにチャーハン」(670円)をご覧に入れます。

席について5秒で、セットのおみそ汁が出てきました。しっかりカニのうまみが染み出たおみそ汁です。そしてカウンター越しの豪快な鍋さばきを見つめていると、ものの30秒ほどでチャーハンが出来あがり、テーブルに運ばれてきました(※スピードはすべて私の体感です)。

鮮やかな手つきであっという間に炒められたチャーハンと、セットのおみそ汁
鮮やかな手つきであっという間に炒められたチャーハンと、セットのおみそ汁

パラっと炒められたごはんは程よく油をまとい、ツヤツヤつるりとした表面。しっかり噛める、やや硬めの仕上がりです。ボリュームもあって、空っぽだった胃袋はハイオク満タン状態に!

シンプルだけど美味いんだよなぁ
シンプルだけど美味いんだよなぁ

ふっくらとしたカニの身は、目からダシ(涙)が出るほどうまみたっぷり!噛めば噛むほど口の中は海の恵みに満たされていきます。これをごはんにのせてほお張る瞬間が、まさに至福。シャキシャキ食感を残したままのレタスも、あと口をさっぱり仕上げてくれます。

ふっくらカニの身
ふっくらカニの身

なお、チャーハン以外にも、サイドメニューにサラダや唐揚げ、杏仁豆腐が各100円で付けられる「選べる1品セット」などがあったりするので、来るたびにパターンを変えて楽しめそう。

店舗所在地は、東京都渋谷区宇田川町31-4 篠田ビル3階。ランチタイムは11時30分~15時45分まで。

4、ネパールカレー カンティプール

“本格ネパールカレー”が食べられるよ、とおすすめされたのがこちらのお店。大きな看板も出ておらず、入口がちょっとわかりにくいので、見逃さないよう注意が必要です。入口は、ビルの地下1階にあります。

階段を下りるとようやく看板が
階段を下りるとようやく看板が

重厚なドア(自動)をくぐると、すぐ左手にオープンキッチンが。中で熟練(っぽい)スタッフさんがナンをこねているのが見えます。

カレー欲、MAX!
カレー欲、MAX!

ランチメニューはナン付きカレーセット。「チキンカレー」「野菜カレー」「マトンカレー」「エビカレー」「キーマカレー」(各1,000円)に加え、“シェフおすすめ”の「日替わりカレー」(900円)も。また、2種類のカレーを楽しめる欲張りセット「ハーフ&ハーフ」(1,100円)もあります。

筆者は、日替わりカレーの「バターチキンカレー」と「野菜カレー」をハーフ&ハーフでオーダーしました。

本日のランチ、ハーフ&ハーフ(サラダとナン付き)
本日のランチ、ハーフ&ハーフ(サラダとナン付き)

やや黄色みがかった野菜カレー。どろりと濃厚なルウに、シャキっと食感を残して程よく煮込まれたブロッコリー、ニンジン、インゲンなどが入っています。

ルウは、煮込まれた何かしらの食材のつぶつぶが見える(舌にも感じる)ほどぎゅっと凝縮されたトロミがあります。スパイスが効いてるけれど辛さはさほど強くなく、クリーミーでマイルド。野菜の甘みも溶け出して、食べやすい一品です。

ブロッコリー発見
ブロッコリー発見

一方、赤みを帯びたバターチキンカレーは、野菜カレーよりもやや辛めの仕上がり。ふっくらジューシーなチキンがごろっと入っています。

ルウはバターのおかげでまろやかですが、脂っこさはなく、あと味までキリッとスパイシー。舌ざわりもなめらかです。たまに大粒のスパイス(の実?)に歯が当たって「辛っ!」となるのもまた一興。本場のカレーの醍醐味ですよね。

ぷりぷりのチキン発見
ぷりぷりのチキン発見

ナンにも触れておきます。大きな一枚がそのまま出てくるのではなく、ちぎって食べやすいサイズにカットされた状態でお皿に盛られ、提供されます。あつあつのモフモフで、かじるとカリッと香ばしく、噛むとモチモチでほんのり甘さが感じられます。この甘みが、ルウの辛みと絶妙に調和。ナンでルウを最後の一滴まですくい上げて、ペロっときれいに完食したくなります。

焼きたてのナンって、なぜこんなにもおいしいんでしょうね…!
焼きたてのナンって、なぜこんなにもおいしいんでしょうね…!

ちなみにナンはおかわり自由。このコスパの良さ、なるほど男性人気が高い理由がわかります。女性は一皿で十分満腹になるボリュームですが、男性のお客さんは「ナンくださーい!」とガンガンおかわりを注文していました。

焼きたてふかふかのナン
焼きたてふかふかのナン

一皿で満たされていた筆者でしたが、後半ルウに対してナンの割合が少なくなっていることに気付いた店員さんが、何も言わずとも焼きたてのナンを持ってきてお皿に盛ってくれました。さりげない心配りが嬉しくて、満腹だけど残さず食べましたよ!…は?何カロリーって?

店舗所在地は、東京都渋谷区桜丘町16-6 サンライズ桜ケ丘 B1F。ランチタイムは11時~15時30分。

5、風来居 渋谷店 (ふうらいきょ)

JR渋谷駅から歩いて10分弱。男性だけでなく、女性からも人気の高いラーメン屋さんです。食券制なので、まずは入り口すぐの券売機で食券を買って、席に案内してもらいます。

女性のおひとりさま客もけっこういた
女性のおひとりさま客もけっこういた

お客さんはカウンターに座るおひとりさま客がほとんど。みなさんラーメンと真剣に向き合う空間なので、女性ひとりでも気兼ねなく入れます。ちなみに店内奥にはテーブル席もあるので、グループでもご安心を。

さて、今回ご紹介するのは定番の「しおらーめん」(770円)と、渋谷の働きマンに「これを食べるために毎日通いたい」と言わしめた「玉子かけご飯」(210円)。このセットで、すぽっと1,000円以内に収まるのが気持ち良いんです。

玉子かけご飯(左)と、しおらーめん(右)
玉子かけご飯(左)と、しおらーめん(右)

「しお」と言いつつ、スープはただの塩味ではなく豚骨を使ったもの。とってもまろやかでコクがあり、その中に絶妙なあんばいの塩味が効いた絶品スープなのです。これが、やや硬めの細麺にしっかり絡みつきます。ズズっとすすると、濃厚なのにあと味さっぱり!ゴマでほのかな香ばしさもあります。

このスープ、一滴残さず飲み干したい
このスープ、一滴残さず飲み干したい

トッピングのチャーシューは、厚さ1センチほどあるのに、お箸であっさり避けるくらい柔らかく煮込まれています。口の中でホロホロッと崩れ、脂の甘みがふわりと広がります。具材はこのほか、きくらげ、ネギ、メンマ。追加トッピングには「味玉」が人気のようです。

スープにはチャーシューのうまみ&甘みも溶け込んでる
スープにはチャーシューのうまみ&甘みも溶け込んでる

そして、誰もが(少なくとも取材日、筆者の周囲にいた人は全員)ラーメンとともに注文する、玉子かけご飯。ほかほかのごはんに生卵、かつお節、角切りチャーシューがのせてあります。

何だかすごく神々しく見える
何だかすごく神々しく見える

卵をくずして全体を混ぜ、黄金色に輝くワンスプーンをほお張ると…卵のコクにかつおのうまみが加わって、お箸が止まらないおいしさ!ごはんは卵をまとってつるりと喉ごし良く、満腹なのにカカッとかきこめちゃうのです。もちろんラーメンもおいしいのですが、本当にこれだけでも食べに来る価値あり。

店舗所在地は、東京都渋谷区松濤1-29-2 松濤スクエアビル 1F。営業時間は11時~23時。

家では出せない味
家では出せない味

もちろん渋谷エリアにはご紹介した以外にも名店がひしめいているのですが、今回は「何度も通いたくなる」をひとつの基準におすすめのお店を教えてもらいました。まだ行ったことがないお店があれば、ぜひ試してみてくださいね!