早いもので、8月ももう後半。「今年は(も)お祭りにも花火大会にも行きそびれちゃったな…」としんみりしながら生きていたら、なんとニューデイズのパンの棚がめちゃくちゃお祭りしているのを発見!思わず2度見してしまいました。

棚に並んでいたのは、焼きそばパン系列(?)のお惣菜パン「お好み焼きパン」や「たこ焼き風パン」、どピンクなビジュアルが目を引く「りんご飴なクイニーアマン」、さらには、しょっぱいんだか甘いんだかよくわからない「まるで焼きとうもろこし風パン」などなど。


たこ焼き風のパン…?
たこ焼き風のパン…?

これ、まさに縁日の屋台ラインナップじゃないですか!誰からもお祭りに誘われなかった私への当てつけですか……なんて思いつつ気づいたらレジでお金を払っていました。せめてお祭り気分だけでも味わいたい、そんな切実な本心に逆らえなかったんです。

これぞ本気の“パン祭り”?
これぞ本気の“パン祭り”?

パンたちをずらり並べてみると、ますます高まるお祭りムード。というわけでここからは、みんなでワイワイお祭りに来ている妄想とともに、それぞれの味のレビューをお届けしたいと思います!

■しょっぱいラインナップ

●お好み焼きパン 149円(税込、以下同じ)


もちっとした生地に、焼きそば、味付けキャベツ、ソースをトッピングして“お好み焼き風”に仕上げたお惣菜パン。焼きそばが入っているのでどうやら広島風のようです。

ワンハンドで食べられる広島風お好み焼き
ワンハンドで食べられる広島風お好み焼き

パッケージを開けた瞬間から、カツオ節のいい香りが誘ってきます。切ってみると、中には焼きそばがぎっしり!これは食べごたえありそう。

焼きそばどっさり
焼きそばどっさり

ほお張ると、まずカツオの香りとうまみが口いっぱいに広がり、直後に濃厚なソースの味が追いかけてきます。アクセントに紅ショウガの辛みがキリッと効いています。
 
もっちりとした食感の生地は、パンというよりお好み焼き、いや、むしろクレープに近いかも。生地にも味が付いていて、焼きそばのソースも主張強めなので、全体としてなかなか濃い味の仕上がり。むしっと暑い夜にビールと一緒に流し込む屋台フードは、やっぱりこのくらい味が濃くないとね!

●アメリカンドッグ風ウインナードーナッツ 134円

ウインナーをケチャップとマスタードで味付けし、ドーナツ生地で包んで揚げた“アメリカンドッグ風”の細長いパン。端から端までちゃんとウインナーが届いています(むしろ片方はハミ出気味)。

頭隠して尻隠さず
頭隠して尻隠さず

かじってみると、生地は口あたりふんわり、噛むともっちり。揚げパンのような甘さがほんのりあります。ソーセージの“肉感”で、食べごたえもばっちり。屋台で売っているフランクフルトのような、あまじょっぱいおいしさが味わえます。

ビール欲してきた
ビール欲してきた

●ふんわりたこ焼き風パン 139円

屋台の“たこ焼き”をイメージし、紅ショウガ入りの「たこ焼きフィリング」をふんわりとした生地で包んで焼き上げたおかずパン。コロンと丸いフォルムに、こんがりと色づいた肌、天面にふりかけられた青のり…など、見た目は確かに“たこ焼き風”です。

ソースを塗られたようなツヤ感
ソースを塗られたようなツヤ感

表面の生地は薄めで、バターロールのようにふわっふわ!かぶりつくと、中からたこ焼きのトロけるフィリングがあふれ出してきます。紅ショウガもしっかり効いていて、かなり本物に近い味の仕上がり。温めてから食べると、なおおいしい!

粒々はタコかな…?
粒々はタコかな…?

■スウィートなラインナップ

●りんご飴なクイニーアマン 139円


生地でアップルフィリングを包み、表面にシュガーマーガリンを合わせて赤くカリカリに焼き上げた甘いパン。“りんご飴風”にアレンジしたクイニーアマンです。

ヴィヴィッドな見た目
ヴィヴィッドな見た目

ふんわりとやさしい口あたりの生地に、表面のシュガーがサリサリとした食感でアクセントを加えています。甘くてバターの香り豊か。中にたっぷり詰まったフィリングには、角切りアップルがごろごろ入っています。

このりんごフィリングがやさしい甘さでおいしかった!
このりんごフィリングがやさしい甘さでおいしかった!

真っ赤なビジュアルは確かにりんご飴っぽいけれど、食べてみると、むしろアップルパイやアップルデニッシュに近いかも。味も食感もやさしいので、大人から子どもまで幅広く愛されそう。お祭りのりんご飴みたいにね。

●バナナチョコづくし 129円

バナナ味のダイスチョコを、バナナ風味の生地と、ビスケット生地でサンドして焼き上げた“バナナづくし”の菓子パン。縁日で売っている“チョコバナナ”っぽいかなと思って買ってみました。天面のごつごつ、でこぼこしているところはダイスチョコが入っています。

このでこぼこ感が愛おしい
このでこぼこ感が愛おしい

サクッ(ビスケット生地)、しとっ(ダイスチョコ)、ふわっ(パン生地)、もちもち(パン生地)、と4つの食感がひと口に楽しめるバナナチョコづくし。パン生地もチョコも全部バナナ味なので、口の中はバナナ祭りに。バナナにチョコレートをかけた縁日のチョコバナナというよりは、上から下までバナナを楽しむパンでした。

チョコっていうかバナナづくし
チョコっていうかバナナづくし

ちなみにこのパンも、トースターで温めてから食べるのがオススメ。バナナの香りがさらに豊かになり、かじった瞬間口の中でとろけるチョコレートのおいしさが楽しめますよ!

●いちご練乳メロンパン 134円

おそらく“イチゴ味のかき氷”をイメージしたと思われる「いちご練乳」味のメロンパン。練乳クリームとイチゴジャムを包み、ビスケット生地とザラメをのせて焼き上げてあります。かき氷にかけるイチゴシロップのごとく天面にトッピングされているのは、イチゴ風味のフィリングだそう。

真上から見るとかき氷っぽい…?
真上から見るとかき氷っぽい…?

たっぷり空気を抱き込んだ生地はふかふか。噛むたびにバターの香りが口と鼻を抜けていきます。じゃくじゃくとしたざらめの歯ごたえが、かき氷っぽさを演出している…かも。練乳クリームとイチゴジャムの量が絶妙で、甘いメロンパン生地と一緒に食べても、くどさはありません。

中には練乳クリームとイチゴジャムが
中には練乳クリームとイチゴジャムが

確かにかき氷っぽいパンなのだけど…ちょっと温めてあげると、生地に練り込まれたバターの風味とイチゴのフルーティーな香りが増して、さらにおいしく食べられます。

■甘いとしょっぱいが共存

●まるで焼きとうもろこし風パン 139円


パン生地で醤油風味のコーンマヨを包み、“トウモロコシ風メロン皮”をのせて焼き上げた、まるで焼きとうもろこし風パン(ネーミングセンス抜群!)。しょっぱいのか甘いのかよくわからないままに、ひと口かじると…

確かに焼きとうもろこしに見えるぞー!
確かに焼きとうもろこしに見えるぞー!

うん、食べてみてもよくわからない☆でも何だろう、絶妙に美味いっ!

パン生地は、しっとりとしたトウモロコシ風メロン皮がキャラメルのように香ばし甘く、一瞬「これは菓子パンなのかな?」と思わせる一方、中に入っているコーン粒たっぷりのフィリングからは、醤油のしょっぱさとマヨネーズの酸味が感じられます。つまり正解は「外は甘くて中はしょっぱい」。

甘くてしょっぱい不思議な味。でもやみつきになる
甘くてしょっぱい不思議な味。でもやみつきになる

トースターで2~3分温めてから食べると、マヨの濃厚な風味が復活しておいしさが倍増します。焦げないように要注意!(でもちょっと焦げたくらいが焼きとうもろこしっぽいかも…?)

ちなみに今回食べた中で筆者がもっとも気に入ったのは、ふんわりたこ焼き風パン。見た目・味・食感ともに、本物のたこ焼きを見事に再現していてとってもおいしかった!

ということで、味覚で“お祭り気分”が楽しめるニューデイズのパン祭り、いや、祭りパンたち。見かけたらぜひ、夏が終わる前に食べてみて!