ついに名古屋へ行く機会を得た私は、甘口スパを食べてみるべく、マウンテンへ行ってきました!その結果、「ナマズスパ」と「辛口かき氷」にノックアウトされてしまったのです…。甘口スパよ、どこへ消えた!?
喫茶マウンテンは、大きな山の看板が目印。店構えはログハウスのようです。
さて、メニューを見てみると・・・。A3サイズ裏表に及ぶ紙面に、びっしりと書きこまれています。そのバリエーションがすでにマウンテンだわ。片面は、かき氷が大半をしめるデザート、ドリンク、軽食。もう片面が、ピラフとスパゲッティを基本とする食事メニューです。
スパゲッティのページを見ると、なんと種類の多いこと! スパゲッティだけで77種類も掲載されています。甘口スパ以外にも、「ヨガスパ」「コスモスパ」「ヤングスパ」「赤いワンピース(激辛)」など、「何だこれは」なメニューがずらり。ああ、甘口スパどころか、気になるものがたくさん出てきてしまった!
そのなかでも私の心をつかんで離さなかったのが「ナマズスパ」。ナマズってあのナマズ?近畿大学が「ウナギ味のナマズを開発した」と話題の、あのナマズ?おおよそ飲食店では見たことのないメニューにおののき、「ナマズ煮込みスパ(辛口)」を注文してしまいました。
まず運ばれてきたのは、深めの取り皿と割り箸、おたま。注文したのはスープスパゲッティだけど、お鍋が来るの?
はい、鍋が来ました。直径は一人用の土鍋と同じくらいだけど深さが倍くらいありそうな土鍋の中で、赤いスープがぐつぐつと煮立っています。私の知っているスープスパとは別物。さながら煮込みうどんのようです。
鍋が大きいだけでなく、あふれんばかりに入った中身もとってもボリューミー。まず麺がとても太い。以前シチリア系のイタリアンで食べたパスタ以来の、極太パスタです。ほかの具は、タマネギ、ナス、ニンジン、キャベツ、トマト、そして白身の魚っぽい身。これがナマズなのでしょう。
スープをすすると、ほどよい刺激がピリリ。韓国の鍋料理を食べているような辛さです。初めはなんてことないけれど、食べているうちに汗がじんわりとにじみ出てきます。そしてナマズは、特に泥臭くもなく、あっさりとした白身魚でした。まあ、ボリュームにインパクトがありすぎてナマズの存在感が薄れてしまっていたことは否めません。
しかしコレ、食べても食べても減らないのです。麺が太いからか、そもそも量が多いからか。さらにスープの底には野菜がたっぷりと沈んでおり、食べ応えがありすぎる一品でした。
さて、熱いものを食べて汗もかいたし、デザートに冷たいものを食べることにしましょう。かき氷のなかから「マンゴースペシャル(辛口)」を選びました。マンゴーなのに辛口?いや、そもそも、辛口のかき氷って…。
運ばれてきたのは、私の目の高さ(推定40cm!)ほどもある巨大な巨大なかき氷でした。でかい。本当にでかい。注文時に「大きいけど大丈夫ですか?」って聞かれて「はい!」って答えたけど、さすがにこの大きさは想定外。まさにマウンテンです。
肝心の「辛口」の正体は、マンゴーシロップの上にかけられた、七味と思われる赤い粉でした。意外なことに、シロップの甘みとよく合うんです。“スイカに塩”みたいな感覚でしょうか。七味が甘さを引き立てつつ、飽きさせない役割を果たしているような気がします。でも、時間が経つと、なぜかマンゴーソースがカレー粉に見えてくるのです。不思議。
シロップは、表面だけでなく下層の氷にもかけてあるようです。しかも、底にはさらにバニラアイスが!単一な味がひたすら続くことにくじけそうになっていた私を救ってくれました。つまり最後までおいしいかき氷。近くで(普通の大きさで)提供されていたら通うだろうな。こんなかき氷食べたことないもの。
恥ずかしながら後から知ったのですが、マウンテンは大盛りでも有名な店だったみたい。そういえば、ほかのお客さんが注文していたメニューもすべてマウンテンなボリュームでした。そもそも一人で2品食べるのは、かなりチャレンジだったようです。
名古屋の名物喫茶、マウンテン。必ずやアナタの中で強く思い出として残ることになるでしょう。私の「再訪すべき店」リストにも、しっかりと刻み込まれました。「複数で行くべし」と。