とまあ、ここまでは、「ふ~ん、そっか。おいしそう」くらいのテンションだったのですが、えん食べ編集部は発見してしまったのです。“稲庭うどんのジェノベーゼ”たるメニューを。ジェノベーゼとは、バジルとオリーブオイルなどをあわせたソースを使った料理のこと。パスタでよく見かけるアレです。このイタリアンな味と稲庭うどんの組み合わせって、どんな料理になるのだろう。気になったので食べてきました。
“稲庭うどんのジェノベーゼ”こと「秋田無限堂 稲庭うどんのしそ薫るジェノベーゼ」(899円)。江戸時代から伝わる製法により職人の手で一本一本作られた、「秋田無限堂」のうどんを使ったメニューです。
運ばれてきたお皿の上を見ると、(ちょっと太めだけど)パスタですやん…!麺が見えないほどたっぷりと盛り付けられたレタス、トマト、オクラ、生ハム。イタリアンな雰囲気をこれでもかと醸しだしています。野菜の下に隠れていた麺は、ソースのおかげで鮮やかな緑色。大葉を使って和風に仕上げてあるそうです。
ひとくち食べると、大葉とオリーブオイルの濃厚な香りがガツンと襲ってきます。とはいえ、イタリアンすぎず、大葉が強すぎるわけでもなく、絶妙なバランス。後味もさっぱりとしていて、野菜や、トッピングの蒸し鶏、ミョウガ、大葉ともよく合います。
しかし、特筆すべきは麺(稲庭うどん)との相性。パスタよりものどごしがよく、キュッとしまったコシが、濃厚なソースの味わいを引き立てます。これ、ほかのうどんとも、ひやむぎとも、そうめんとも、はたまたパスタとも違う。細くてつるんとした稲庭うどんならではの味わいだと思うのです。ジェノベーゼパスタを食べられなくなりそうなくらい、クセになります。絶対リピートする!
なお、同フェアでは、普通の稲庭うどんも用意されています。「秋田無限堂 稲庭うどん 比内地鶏のつけ汁仕立て&しらすの2色丼」(1,199円)は、愛媛県産のしらすをのせた小どんぶりとセットになった豪華なメニュー。温かいごまみそつゆや、ダシのきいた麺つゆにつけていただきます。
ここで、筆者が気付いてしまったとっておきの食べ方をご紹介します。このごまみそつゆを、フェアメニューで提供されている鯛めし(詳細は後述)の出汁で割って飲むと、とんでもなくウマイ!出汁とゴマががっつりときいたみそ汁のようになり、シメにピッタリです。まあ、稲庭うどんと鯛めし、両方を注文しなければならないのが難点なのですが…。
ほか、フェアメニューは次のとおり。バイヤーさんおすすめの食材を手ごろな価格で食べられるチャンス、気になるものがあればお試しあれ。
・長崎産真鯛 焼き鯛めしの出汁茶漬け膳 甑島産きびなごサラダ・漬物つき(1,199円)
刺身でも食べられる鮮度の真鯛を、鯛めし仕立てに。出汁をかけて、出汁茶漬けにしてもおいしく食べられます。好みで薬味をのせて。
・国産牛の赤身ステーキ(1,599円)
“産地リレー方式”で、7つのブランド牛が順次提供されます。使うのは赤身肉のみ。どの肉が食べられるかは、スタッフが案内してくれるとのこと。(使用牛肉:北海道・十勝ハーブ牛、北海道・星空の黒牛、宮城県・彩美牛、青森県・みちのく育ち、群馬県・五穀牛、埼玉県・彩さい牛、宮崎県・霧峰牛)
・陸奥湾産子持ち帆立のグリル&ハンバーグ(1,099円)
“子持ち帆立”のグリルとハンバーグがセットになったもの。ホタテは食感を楽しめるようヒモを取り、貝柱と卵だけにして、ガーリック醤油で焼き上げられているそうです。
※表記価格は税別