築地といえば、魚市場。業者のみならず、多くの観光客も集まる人気スポットです。今回えん食べ編集部は、築地市場で仕入れた魚を使ったパンを提供するパン屋さんがあるという情報を入手。新鮮な魚と焼きたてパン。この意表を突いたぜいたくな組み合わせは一体どんな味なのか、さっそく確かめに行ってきました!

■オリミネベーカーズ 勝どき店にやってきました
向かったのは、「オリミネベーカーズ 勝どき店」。築地発のパン屋オリミネベーカーズの、昨年11月にできた店舗です。勝どき駅から大通り沿いに徒歩3分ほど、白とグリーンのストライプのテントが目印。

深緑×白ストライプのテントが目印
深緑×白ストライプのテントが目印

看板はなんと巨大なクマのパン!かわいいだけでなく、パン屋であることが一発でわかるナイスアイデア。

/いらっしゃいませ\
/いらっしゃいませ\

広々とした売り場には、きれいに形作られたパンが並んでいます。訪ねたのがお昼過ぎだったためか、品切れのパンや残り僅かなものも。

焼きたてのメロンパン(左)がもう残部わずか
焼きたてのメロンパン(左)がもう残部わずか

しかし焦ったのもつかの間、売り場を見ている間にも、店奥のオーブンから続々パンが焼き上がってきます。

売り場奥の広い調理スペースから、
売り場奥の広い調理スペースから、

しらすが踊る焼きたてのフォカッチャや
しらすが踊る焼きたてのフォカッチャや

看板と同じ形のくまパンが登場!
看板と同じ形のくまパンが登場!

■築地で仕入れた魚のパンを実食!
購入したのは、築地で仕入れた魚介が使われた「サバサンド」「フォカッチャ しらす」「フォカッチャ いいだこ」。これに、“看板”商品の「くまパン」、ハード系の「胡桃&白いちぢく」を加えた計5点です。

◆サバサンド(504円)
もともとはトルコの屋台料理である「サバサンド」。チャバタ生地のパンに、サバの塩焼き、スライス玉ねぎ、スライスレモンが挟まれています。


サバはふっくら身が厚く、ほろりとほぐれる柔らかさ。何より素材自体の味が濃い!シャキシャキの玉ねぎ、スライスレモンの酸味によってうまみがさらに引き立てられています。もっちりふかふかのチャバタにサバの味がじわっと染み込み、かむほどに幸せを感じるサンドです。

サバの身の厚さが嬉しい
サバの身の厚さが嬉しい

◆フォカッチャ しらす(298円)
しらすがたっぷりと乗せられた「フォカッチャ しらす」。しらすの下にはシソの葉の鮮やかな緑が。

チーズとしらすの焼き色が食欲をそそる
チーズとしらすの焼き色が食欲をそそる

しらすは表面だけでなく、生地の中までたっぷり。表面ではカリッとしていますが、中ではしっとり。

生地奥深くまで潜るしらす
生地奥深くまで潜るしらす

しょっぱいしらす&チーズがふんわりモチっとしたフォカッチャ生地に包み込まれ、程よい塩味に。シソが爽やかに香り、ゴマが香ばしいアクセントになっています。

◆フォカッチャ いいだこ(298円)
赤いトマトソースをまとったいいだこが乗せられた「フォカッチャ いいだこ」。

ぷりっぷりの“いいだこ”がこんもり
ぷりっぷりの“いいだこ”がこんもり

ぷりっと新鮮ないいだこは、噛みごたえがあり、量も多くボリューム満点。スパイシーなトマトソースで味付けられているものの、いいだこ自体のうまみがしっかり感じられます。ふんわりもっちりした生地はオリーブオイルが香り、トマトソースと好相性。イタリアンな一品です。

◆くまパン(123円)
可愛いだけじゃなく、実力も兼ね備えているのがこのくまパン。焼きたてだったため、移動中に右目の下にシワが刻まれてしまったのが惜しまれます。

立体的なフェイスのくまパン
立体的なフェイスのくまパン

中には自家製のカスタードクリームが入っています。

美しいカスタードと、きめ細かな生地
美しいカスタードと、きめ細かな生地

バニラが香るカスタードクリームは、濃厚でたまご感たっぷり。ふわふわの生地とともに、しっとりした口どけが楽しめます。可愛いルックスで子どもに人気のくまパンですが、大人も満足間違いなしの上質なクリームパンです。

◆胡桃&白いちぢく(278円)
いちぢくの入ったパンは数あれど、いちぢくを模したものは珍しいのではないでしょうか。

ごろっといちぢく型のハードパン
ごろっといちぢく型のハードパン

中にはまるごとの白いちぢくとクルミの姿が。

とろりとしたいちぢくのワイン煮入り
とろりとしたいちぢくのワイン煮入り

ワインで煮詰められた白いちぢくは、ジューシーかつ大人の味。生地はむっちり目の詰まった噛みごたえのあるハード系で、いちぢくの濃厚な甘みに負けない、しっかりした小麦の味を感じさせます。コクのある生クルミも加わり、深みのある味わいに。

■オリミネベーカーズってどんなお店?
オリミネベーカーズ全3店舗のチーフで、パン職人でもある田中さんにお話を伺いました。

◆どうして築地でパン屋なの?
築地といえば魚市場。そんな築地でパン屋をはじめたきっかけを教えてもらいました。

えん食べ:なぜ、築地でパン屋を開いたのでしょうか。

田中さん:「もともとは、築地のお店に向けて折り箱やお箸などを作る包材の会社として『折峰(おりみね)』がありました。その折峰で扱う商品の範囲を広げるにあたり、パンの包材を作りはじめたんです。包材の試用を兼ねて『築地でパン屋をやったら面白いのではないか?』と発想したことから『オリミネベーカーズ』が生まれました」

包材の会社だから、食パン袋もロゴ入り
包材の会社だから、食パン袋もロゴ入り

かわいいギフト用のボックスも
かわいいギフト用のボックスも

えん食べ:築地向けの包材からパンの包材、そしてパン屋へと事業が広がったのですね。

田中さん:「はい。パン屋としても築地という土地柄を出すため、市場で仕入れた魚介を使ったパンもラインナップしました」

◆パンへのこだわり“自信をもってオススメできるものを作りたい”
新鮮な魚のパンをはじめ、めずらしい商品の多いオリミネベーカーズ。その訳や、パンを作るこだわりを聞きました。

えん食べ:いよかんロールや杏仁のパンなどの変わったパンが多く見られますが、何かコンセプトなどがあるのでしょうか?

田中さん:「面白いもの、他にないものを作るにあたっては、築地という場所からイメージされる『和』や『アジア』を取り入れました。いよかんや十勝産の小豆、今の季節ならいちごなど、国産の食材も積極的に使っています」

国産小麦や旬のいちごを使ったパンも
国産小麦や旬のいちごを使ったパンも

えん食べ:パンを作る上でこだわっていることはありますか?

田中さん:「自分たちが自信をもって『おいしいですよ』とオススメできるものを作っていきたいと思っています。カレーやカスタードなどを手づくりし、添加物はできるだけ使わず、時間をかけた丁寧なパン作りを心がけています」

こだわりを掲げる店頭ポスター
こだわりを掲げる店頭ポスター

田中さん、ありがとうございました!

新鮮な魚介と焼きたてのパン。具材と生地の組み合わせの妙により、別々に食べてもおいしいものが更においしく作り上げられていました。魚介以外のパンも、手間がかけられひと味違うものばかり。素材だけでなくパンのアイデアにも、“自信をもってオススメできるパンを”というモットーが感じられる、オリミネベーカーズのパンでした。