泡(あわ)――それはときに儚く、ときに大胆な姿へと形を変える、変幻自在の魔術師。私たちの生活にどうしても必要なわけではないが、あるとなぜかテンションが上がるもの、それが泡だ。

モコモコ…モコモコ…
モコモコ…モコモコ…

そんな泡を料理に加えると、見た目のエンターテインメント性が高まり「おいしい」だけでなく「楽しい」食事が味わえる。たとえばフランス・モンサンミッシェルの“ふわふわオムレツ”や、麺屋武蔵 武骨外伝の“オムつけ麺”などもそうだ。


そして今回ご紹介するのが、手軽に食べられる即席カップめんに「泡」を加えた「スーパーカップ1.5倍 衝撃の泡立ち」だ。

●実際につくって食べてみた

4月6日に発売された「スーパーカップ1.5倍 衝撃の泡立ち 豚骨醤油ラーメン」と「同 鶏白湯ラーメン」。さっそく2種類を手に入れ、つくって食べてみることにした。

両方いく
両方いく

フタを開けると、中から「かやく入り粉末スープ」と「後入れ粉末スープ 泡のもと」が出てきた。泡のもとは、お湯を入れてから3分後、食べる直前に入れるそうだ。間違って先に入れてしまわないように要注意。

右手前が「泡のもと」
右手前が「泡のもと」
 
後入れであることがめっちゃ書いてある
後入れであることがめっちゃ書いてある

まずは、カップの中にかやく入り粉末スープを開けてお湯を注ぐ。3分経ったらフタを開け、軽くかき混ぜてから、いよいよ泡のもとを投入。

まずはかやくだけ入れて
まずはかやくだけ入れて

お湯を注ぐ
お湯を注ぐ

サラーっと粉末を入れ、お箸でそっとかき混ぜると…その瞬間、粉がスープに「シュワァ~ッ」と溶けはじめた!混ぜれば混ぜるほど、泡がモコモコと増えていく。まるで“カプチーノ”みたいにふわっふわになったぞ!

これが魔法の粉
これが魔法の粉

モコモコ…
モコモコ…

モコモコモコ…
モコモコモコ…

カプチーノみたいや!
カプチーノみたいや!

●スープが麺によく絡むし、見た目にも楽しい

麺がまったく見えなくなるほど泡が立った。これまでにないカップめんのビジュアルにテンションが上がる。

さっそく食べてみる。

カップめんらしからぬ見た目
カップめんらしからぬ見た目

豚骨醤油ラーメンは、キリリと醤油が効いた豚骨スープ。泡のおかげでスープに“とろみ”が出て、麺に味がよく絡む。カップめんなのに口あたりがふわふわなのも楽しい。まろやかな味だがしつこくなく、脂っぽさも少ないのでスルスルと食べられる。

かやくには、味付け肉そぼろやキクラゲ、ネギなどが合わされている。シンプルだが、コリコリとしたキクラゲの食感が、ずっと食べていても飽きさせない。

とろみスープを麺に絡めて
とろみスープを麺に絡めて

一方の鶏白湯ラーメンは、香辛料の効いた旨塩味。泡ごと麺をすすると、口あたりがとてもまろやかでクリーミー。キリッと塩気のあるスープが食欲をそそる。後から、ショウガや唐辛子などのスパイスが効いてくる。

かやくは、キャベツ、ネギ、肉そぼろなど。どれもしっかりと食感があり、モチモチの麺とも合わさってかなりの食べごたえだ。

さっぱりしてるけどまろやか
さっぱりしてるけどまろやか

どちらも“カドメン”というコシのある麺が使われているうえ、ボリュームも1.5倍なので食べごたえが半端じゃない。さらに泡のおかげで満腹感もアップするため、ガッツリ食べたい日にはぴったりだろう。逆に、生半可な気持ちで食べると後悔するかもしれない。

また、スープを2段階に分けて入れるので、いつもより味がやや濃いめかな?という印象。個人的には薄味が好みなので、カップ内側の線よりも少し多めにお湯を入れて調整するとちょうど良い濃さになった。

●泡を楽しみたいなら粉を入れてすぐに食べるべし!

泡はある程度持続するが、時間が経つにつれ少しずつ落ち着いていき、いずれはほぼ消えてしまう。泡に見とれていたり、写真を撮ったりしているうちに泡が消えてしまうので要注意だ。

一度落ち着いてしまうと、どんなにかき混ぜ直しても泡が復活することはないので、泡を最大限楽しみたいのなら粉末を入れてすぐに混ぜながら食べることをオススメする。

なお、泡が消えてもおいしさは消えないのでご安心を。