人間、いくつになっても遊び心は必要だ。常に楽しいことや面白いことを求めてイマジネーションを働かせる、子どものようにピュアな想像力こそが、未来を担う新たな技術を生み出すきっかけとなる。発明とは得てしてそういうものだ。

今回は、そんな“想像力”から誕生したポップコーンメーカーについてご紹介したい。


これぞ“未来のマシン”?
これぞ“未来のマシン”?

オランダのグラフィックデザイナー Jolene Carlier さんは、コーンの種を投入しスイッチを入れるだけでポップコーンが出来あがるマシン「Popcorn Monsoon(ポップコーン モンスーン)」を開発した。

これがポップコーン モンスーン
これがポップコーン モンスーン

理科室での実験に使う器具のようなビジュアルがクールなこのマシンは、「機能性はもちろん、デザインが良ければ使うのがもっと楽しくなる」という Carlier さんの熱い思いから生まれたもの。Carlier さんは、従来のポップコーンメーカーについて「ポップコーンを作る過程は面白いのに、どうも冴えないものばかりだった」と述べている。

2つの容器が逆 U 字型をした透明の筒で繋がれており、挿入口からコーンの種を入れてスイッチを「オン」にすると、みるみるうちに種が弾けてポップコーンとなり、 U 字カーブを通って反対側のカップへと勢いよく吐き出されていく。確かにこれは見ているだけでワクワクする光景。公式サイトでは動画も公開されているので、ぜひ確認してみてほしい。

細い筒から種を入れて(左)、スイッチを押す(右)と…
細い筒から種を入れて(左)、スイッチを押す(右)と…

ウィーーーン
ウィーーーン

ポンポンポーン!と勢いよくポップコーンが弾け出す
ポンポンポーン!と勢いよくポップコーンが弾け出す

吸い込まれるようにしてカップの中へ
吸い込まれるようにしてカップの中へ

Carlier さんはポップコーン モンスーンを紹介する自身のホームページで、「チャーリーとチョコレート工場」に登場するキャラクター“ウィリー・ウォンカ”のせりふを引用している。

「Come with me, and you’ll be in a world of pure imagination」――僕と一緒においで、イマジネーションの世界へ連れて行ってあげる。

ポップコーンだって、楽しく作りたい
ポップコーンだって、楽しく作りたい

なお、米国メディア Huffington Post によると、ポップコーン モンスーンは現在は購入することができないが、Carlier さんは将来的に一般発売も検討しているとのこと。いずれ私たちの家にポップコーン モンスーンが置かれる日もやって来るかもしれない。

※画像の出典はすべて Jolene Carlier さんの公式サイト