今回のクリームコロッケには、“ロブスターのビスク風”クリームが入っているという。ビスクとは、エビなどの甲殻類を使ったフランス生まれの濃厚なスープのこと。この商品では、ロブスターヘッドをじっくりと煮だしたものを使っているそうだ。
もうひとつポイントがある。買ってすぐにアツアツを食べられる“加温販売”ではなく“常温販売”なので、電子レンジで温める必要があるのだ。買い食い大好きな身としては「面倒くさい」と思ってしまったのだが、それだけおいしいのだろうと期待を募らせ、3つ購入した。さっそく電子レンジに入れる。
温め時間は40秒(オフィスの電子レンジは700W)。レンジの扉を開けるとエビの香りがガツンと襲ってきた。ナイフを入れるとサクっと衣の音が鳴り、深い赤色のクリームがとろりと流れだしてくる。香りと見た目は、レストランで出てきても疑わないレベル。
食べてみると、とにかく濃厚で、エビの旨みをしっかりと感じられる。口あたりもなめらか。わりとサラッとしているので、うまく衣にソースをまとわせて食べることをオススメする。食べ続けるには濃すぎるきらいがあるものの、ビールとの相性は間違いなく良いだろうと思わせる味だった。食卓のメインディッシュとしても、じゅうぶん機能するはずだ。
ちなみに、温め時間によって大きく味わいが変わるので留意してほしい。実は、撮影に用いたのは3回目に温めたもの。温めるのに2回も失敗しているのだ。
1度目は、40秒を過ぎて取り出そうとしたところ、途中ではじけてしまっていた。流れ出た部分は水分が飛んだのか、口あたりがあまりよくなかった。そして2回目、30秒で止めたら、今度は固さが残っていてとろりと流れ出しはしなかった。中身は温まっていたし、逆に食べやすいとろみ具合だと思われるので、あえて短めにするのもアリかもしれない。余裕があれば、何度か試して好みの温め時間を見つけてほしい。