「モツァしゃぶ=モッツァレラチーズのしゃぶしゃぶ」が、インターネット上を中心に話題となっています。モツァしゃぶは、いつもの鍋料理でスライスしたモッツァレラチーズをしゃぶしゃぶするだけの簡単メニュー。とても発音しづらいことはさておいて、とろ~りチーズがおいしそう!

「どの鍋にも合う」というモツァしゃぶですが、えん食べ編集部ではあえて6種の味を試してみました。失敗しないコツもあわせて、“モツァしゃぶに合う鍋スープランキング”をご紹介します。


とろ~りチーズがたまらない!今夜も「モツァしゃぶ」にしよう
とろ~りチーズがたまらない!今夜も「モツァしゃぶ」にしよう

◆うまくしゃぶしゃぶするコツは?

チーズをしゃぶしゃぶする際には、大きな罠が潜んでいます。溶けやすいがゆえに、鍋の底に落ちてしまうことがあるのです。落ちたものが鍋底で焦げ付いたり固まってしまうと後片付けも大変。解決する方法はないのでしょうか。

えん食べ編集部は、失敗しないコツを聞くべく、モッツァレラチーズをしゃぶしゃぶする「チーズしゃぶしゃぶ」が提供されている「しゃぶしゃぶ温野菜」に行ってみました。チーズ好きはしっかりとチェックしているようで、肉や野菜そっちのけで楽しむ人もいるのだとか。

チーズファンは注目していた「チーズしゃぶしゃぶ」
チーズファンは注目していた「チーズしゃぶしゃぶ」

まずは食べてみます。チーズしゃぶしゃぶを「四川風 旨辛火鍋だし」と「12種の薬膳香鍋だし」で頂いたのですが、さすがモッツァレラチーズ、どちらともよく合います。12種の薬膳による独特の香りが特徴の薬膳鍋だしも、チーズと意外にマッチしています。これはウマイ。でもやっぱり、しゃぶしゃぶしたチーズを何度も鍋底へ落としてしまいました。もったいない!

コツ1「お玉の上でしゃぶしゃぶする」

スタッフにコツを訪ねてみたところ、手に取ったのは、鍋と一緒に用意されているお玉。この上でしゃぶしゃぶすると、溶け落ちてもお玉がチーズを拾ってくれるので、快適に楽しめるといいます。私(筆者)も試してみましたが、確かにこれは便利。スープごと取り皿に取ってもよし。スープを取りたくなければ、チーズの横にお玉を添えて、金魚すくいで水を切るときのようにすっと持ち上げることで、チーズだけをお皿に取れます。

お玉を添えれば、
お玉を添えれば、

 
溶けても大丈夫!
溶けても大丈夫!

コツ2「肉や野菜で包む」

もう1つのコツは、肉や野菜でチーズを包むというもの。チーズ単体をしゃぶしゃぶするよりも溶け落ちにくく、具材とのハーモニーも楽しめるので一石二鳥の方法なのです。お玉との合わせ技で、より快適なモツァしゃぶライフが楽しめます。

包むのにオススメの具材は、豚ロース肉ともち、そしてレタス。チーズよりも時間がかかるほかの具材は先にしゃぶしゃぶしておいて、お玉も上手に使いながらチーズを包み、再びスープの中へつけます。スープの種類やその温度によってチーズが溶ける時間は少し違ってくるそうですが、2~3秒すればとろりとしてきます。うまくタイミングを合わせて引き上げれば、シャキッとレタスの中からチーズがとろりと流れ出すなど、食感の違いも楽しめますよ。チーズ以外の具材を一緒に包むのもアリ。

レタスに包んだり
レタスに包んだり

もちで巻いてみたり
もちで巻いてみたり

ちなみに、メニューの開発担当者によると、さまざまな種類のチーズを試した結果、だしや具材との相性がもっともよかったモッツァレラチーズを商品化することにしたそうです。

◆モツァしゃぶに合う鍋は?勝手にランキング TOP5

うまくしゃぶしゃぶするコツを学んだところで、いざ実践。鍋の定番フレーバーを集めて、“モツァしゃぶに合う鍋スープランキング”をつけてみました。

まずはチーズの用意から。しゃぶしゃぶ温野菜ではフレッシュなモッツァレラチーズを薄め(2mm くらい?)にスライスしたものが使われていましたが、素人があの薄さにカットしようとするととても大変。そこでオススメなのが、ブロックで販売されているもの。大きめのスーパーや専門店などで購入できます。フレッシュタイプとは風味が異なりますが、より楽にスライスできました。とはいえ、やっぱり難しくてかなり厚めになってしまいましたが…。

せっかくなので両タイプを試してみる。スライスが下手
せっかくなので両タイプを試してみる。スライスが下手

チーズを用意したら、あとはひたすらしゃぶしゃぶするだけです。

1位「トマト鍋」

モツァしゃぶに合う鍋スープランキング、1位は「トマト鍋」に決定。トマトとチーズの組み合わせは外れません。私が製作したものは、トマト鍋というよりトマト煮込みみたいになってしまいましたが、トマトが濃厚な方がよく合うのでは。

トマト+チーズは本当によく合う
トマト+チーズは本当によく合う

またしゃぶしゃぶからは少し離れますが、シメにはモッツァレラチーズたっぷりのリゾットを!溶けやすいモッツァレラチーズが大活躍してくれます。

リゾットにもチーズをたっぷりと溶かして
リゾットにもチーズをたっぷりと溶かして

2位「キムチ鍋」

ピリ辛スープとチーズがベストマッチ!第2位は「キムチ鍋」です。“ピリ辛+チーズ”が合うのは、しゃぶしゃぶ温野菜でも確認済み。こちらもシメのリゾットにチーズをたっぷりと入れてみて。

キムチ鍋が2位!
キムチ鍋が2位!

3位「豆乳鍋」

女性の支持率が高い豆乳鍋が第3位。ピリ辛とは一転、まろやかな味わいがチーズとよく合います。煮込んで水分が減り、とろっとしてきた頃が一番おいしいかも。スープをたっぷり絡めて食べて。

スープをたっぷりと絡めて
スープをたっぷりと絡めて

4位「カレー鍋」

カレーにチーズトッピングは定番?第4位はカレー鍋。トマト鍋同様、シメのリゾットにもチーズを入れるのがオススメ。

ただのカレーに見える…
ただのカレーに見える…

5位「水炊き」

昆布で出汁を取った“和”の鍋でも、モツァしゃぶはおいしく食べられます。今回は豚肉を入れたのですが、次は魚介でも試してみたいところ。シンプルだからこそ具材から出る出汁の味わいが重要になりますよね。

具の上にのせて火を通し、一緒に食べるのもオススメ
具の上にのせて火を通し、一緒に食べるのもオススメ

番外編「塩レモン鍋」

今夏大きな話題となった「塩レモン」が楽しめる鍋スープも販売されていたので、試してみました。鶏ベースとのことですが、レモンのおかげがさっぱりと仕上がった後味が印象的。

出来合いの鍋スープを発見
出来合いの鍋スープを発見

チーズとの相性をみてみると、さっぱりとしすぎて、やや物足りないかも。やはりチーズは濃い味のスープとよく合うように思います。

国産レモンが安かったので浮かべてみた
国産レモンが安かったので浮かべてみた

この記事を書くために毎日モツァしゃぶを作り続けた筆者ですが、なんとも幸せな日々でした。とろ~りチーズが口の中に広がるあの瞬間を思い出すと、またモツァしゃぶを食べたくなります。きっとチーズは計り知れない魔力を持っているのでしょう。円安や原料高でチーズも値上がりしているのが辛いところではありますが、鍋ライフのおともには、ぜひモッツァレラチーズを。お玉の用意も忘れずに!