気が付いたら、もう12月も1週間が経ちました。そりゃあ毎日寒いわけですね。

できれば寒い間は冬眠してやり過ごしたいけれどそういうわけにもいかないので、あったかい「お鍋」でも食べて明日への活力をつけよう！と、お鍋の専門店「ゆるり屋」（東京都渋谷区）に行ってきました。



今回狙っているお鍋は、実はちょっとした変わり種。タイ料理などによく使われるパクチー（香菜）を「これでもか！」とトッピングした“パクチー鍋”なのです！

今シーズン新たにメニューに加わったというパクチー鍋は、鶏トマトや豚バラしゃぶなど全部で8種類がラインナップ。その中から今回は、特に人気だという「鶏ハリハリ鍋」と「羊肉大陸鍋」を食べてみました。


●パクチー鶏ハリハリ鍋

たっぷりのパクチーペーストが溶け込んだ塩ベースのスープに、鶏モモ肉と手羽元、皮付きのじゃがいも、長ネギ、白菜、そして焦がしネギとニンニクを合わせ、最後にパクチーをどっさりとのせたお鍋。じっくりと火にかけ、煮込んでからいただきます。


スープは鶏の旨みがたっぷり染み出ていて、まろやかかつ濃厚！ネギや白菜などの野菜たちが、パクチーペーストの風味を閉じ込めたとろみのあるスープをしっかりまとい、口へ運ぶとエスニックな香菜フレーバーがいっぱいに広がります。


トッピングのパクチーは、ある程度火が通ってもシャキシャキとした食感が健在。いつもはお肉やご飯に添えられる脇役でいることが多いパクチーだけど、このステージ（鍋）では立派に主役を演じ切っています。鶏も納得の存在感に、思わずスタンディングオベーション！

●パクチー羊肉大陸鍋

羊のダシが良く出た塩系スープに、じゃがいも、白菜、ネギなどの野菜と、パクチーと羊肉を和えたものを合わせたお鍋。鶏ハリハリ鍋と大きく違うのは、赤唐辛子がトッピングされていること。


まろみのある鶏ハリハリ鍋のスープとは違い、羊鍋のスープはパクチーの風味がやや強め。かつ赤唐辛子が効いていて、すっきりとキレがあります。パクチーが羊肉のくさみを消してくれ、羊の美味しいダシだけが抽出されている感じ！


お鍋といえば日本人の心ですが、羊肉×パクチーの組み合わせは何とも異国情緒あふれる味わい。モンゴルあたりのお母さんが作ってくれる郷土料理って、もしかしたらこんな美味しさなのかな？なんて勝手な妄想も膨らみます。

●定番人気のお鍋も食べてみた

ゆるり屋では、パクチー鍋以外のメニューも（もちろん）豊富に用意されています。たとえば「生姜スープ鍋」は、定番メニューの中でも特に人気の高いお鍋。

豚肉か鶏肉のいずれかを選ぶことができるとのことなので、今回は豚バラ肉をチョイスしてみました。


中央に生姜ダレが入ったお鍋には、豚バラ肉や豚のつみれ、生姜の細切り、そして春菊（時期によってはホウレンソウ）が合わされています。生姜の辛みと春菊の苦みが溶け込んだ、さっぱりとした塩味のスープは後口も爽やか。とろける甘みと旨みたっぷりの豚肉とも相性抜群です！


もうひとつ、さっぱり系が好きな人にオススメしたいのが「柚子鯛鍋」。こちらも塩味のスープにエリンギやマイタケなどのキノコ類と、ネギ、白菜、豆腐、そして輪切りのゆずと立派な鯛が合わされています。彩りもとってもキレイ！


食べる前から、ゆずの香りにウットリ…！柑橘系の果実の香りって、本当に爽やかで上品ですよね。こんな素敵なお鍋を奉行できるようになりたい。


ぷりっと身が引き締まった鯛は、淡泊ですが旨みは濃厚。この鯛やキノコ、野菜たちのダシがたっぷり溶け出したスープに、ゆずのフレッシュな酸味と皮のほのかな苦みがアクセントを加えていて、ずっと食べていても飽きません！

ちなみにゆるり屋のメニューには、ほかにも「イカスミ鍋」や「ブルガリアヨーグルト鍋」など、なかなかエッジィなお鍋もラインナップ。ぜひお気に入りを見つけてくださいね！筆者も全制覇めざして通い詰めたいと思います。


店舗所在地は、東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエアビル2F。日曜定休です。


なお、今回食べたお鍋の価格（1人前）は以下のとおり。

パクチー鶏ハリハリ鍋　2,300円
パクチー羊肉大陸鍋　2,300円
柚子鯛鍋　2,900円
生姜スープ鍋　2,500円

※表記価格はすべて税別
※お鍋の注文は2人前から可能（写真はいずれも2人前）