全国の有名ラーメン店が集まる「新横浜ラーメン博物館」(神奈川県横浜市)で、宗教や思想などの事情により従来のラーメンを食べられなかった人に向けた「グローバルスタンダードラーメン」を提供する取り組みが行なわれている。

肉などを使わず、誰でも楽しめるラーメンを  (画像:NARUMI-IPPUDO「『まさか…!』のコクと深み~ベジタリアンヌードル~」)
肉などを使わず、誰でも楽しめるラーメンを
(画像:NARUMI-IPPUDO「『まさか…!』のコクと深み~ベジタリアンヌードル~」)

グローバルスタンダードラーメンは、肉類や魚類、アルコール類を使わずに作られたラーメンのことを指す。豚肉を食べられないイスラム圏から訪れた外国人やベジタリアン(ヴィーガン)といった人にも日本のラーメンを楽しんで欲しいと開発されたそう。


昨年7月にも販売されたが、当時は単純に“肉類、魚類、アルコール類を使用しない”だけだった。しかし、より従来のラーメンに近い味わいを出したいと、日本古来の和食や精進料理の技法などを参考に、乾燥させた野菜や大豆ミート、豆乳などを使い、見た目も味も従来のラーメンにせまるメニューの開発に成功したそうだ。新たに提供がスタートした「NARUMI-IPPUDO」「こむらさき」の2店舗を加え、計6店舗で販売されているとのこと。

チャーシューは大豆ミートで  (画像:こむらさき「野菜だけで作った王様ラーメン」)
チャーシューは大豆ミートで
(画像:こむらさき「野菜だけで作った王様ラーメン」)

あわせて、無料 Wi-Fi の導入、祈祷室の整備、メニューのピクトグラム(絵文字)表示など、海外から訪れる人が利用しやすい環境が整備されたそうだ。

※同館での提供メニューは「ハラール」対応ではなく「ムスリムフレンドリー」対応。