フランスの三ツ星レストラン「トロワグロ」との提携30周年を記念して、小田急百貨店新宿店本館8階「カフェ・トロワグロ」では、10月2日から特別メニューが提供されています。本国フランスのトロワグロで提供されているメニューを日本向けにアレンジしたという魅惑の味を、実際に食べてきました。

三ツ星レストラン「トロワグロ」との提携30周年記念メニュー
三ツ星レストラン「トロワグロ」との提携30周年記念メニュー

トロワグロは、フランスで、「メゾン・トロワグロ」(ホテル・レストラン)を初めとする3つのレストランを展開しています。なかでもメゾン・トロワグロは、1968年以来46年間ミシュランガイドの三ツ星を獲得している有名店。現在は、創業者の孫ミッシェル・トロワグロ氏がオーナーシェフを務めています。

小田急百貨店には、1984年に初めて惣菜などを販売するブティックが登場しました。その後新宿本店にはカフェ・トロワグロもオープン。2009年から本館8階に場所を移し、前菜やメインを選べるプリフィックスメニューを中心に展開されています。

今回提供されている特別メニューも、前菜4種、メイン4種、デザート2種の中から選べるスタイル。えん食べ編集部は、ミッシェル氏を迎えた試食会で、前菜「牧歌的なサラダ」、メイン「本日の鮮魚、ブイヨン・コシヒカリ」、デザート「タルトシュクル」をいただきました。

三ツ星の味を守るミッシェル氏
三ツ星の味を守るミッシェル氏

牧歌的なサラダは、フルーツ、リーフ野菜、季節の野菜、生ハムなどを使った、シンプルな一品。ヨーグルトとマスタード、胡桃(くるみ)のオイルが入ったドレッシングがかけられています。ヨーグルトの酸味の中にほのかな胡桃の香ばしさが感じられ、甘い野菜やフルーツはもちろん、苦みのある野菜にもよく合います。

牧歌的なサラダ
牧歌的なサラダ

本日の鮮魚、ブイヨン・コシヒカリは、日本の食材にインスピレーションを受けて考案されたというメニューです。酢飯の上に蒸した鮮魚(この日は鯛でした)をのせ、食べる直前に、花鰹と昆布から取った出汁に白ワインを合わせたスープを注いで仕上げられます。

食べる直前に出汁を注いで
食べる直前に出汁を注いで

酢の酸味はやや強めですが、出汁の香りがそれに負けていません。酢飯と鯛の間にひかれたマスタードもアクセントとなり、ピリリと味を引き締めます。“酢飯+出汁”という、日本人にはなじみのある味わいなのに、フレンチの香りがする不思議な一品。フランスのメゾン・トロワグロでも大人気なのだとか。

和素材をフレンチに
和素材をフレンチに

そしてデザートのタルトシュクルは、直訳すると“砂糖のタルト”。タルト生地にカソナード(ブラウンシュガー)のアパレイユを流し込んでしっとりと焼き上げられた、メゾン・トロワグロでも人気だというスペシャリテです。添えられているのは、バニラアイスクリームと、レモンが効いた細切りリンゴ、そしてドライオリーブをくだいたもの。リンゴとドライオリーブが、タルトの砂糖の甘みを引き立てています。

オリーブの塩気がアクセント
オリーブの塩気がアクセント

これらの特別メニューは、ランチ・ディナーともに、12月上旬まで楽しめます(一部メニューをのぞく)。前菜+メインまたはメイン+デザートが1,950円~(ランチのみ)、前菜+メイン+デザートが2,500円~、前菜+メイン2種+デザートまたは前菜2種+メイン+デザートが3,400円~。いずれのコースにもパンとコーヒーまたは紅茶がついています。

ミッシェル氏によると、トロワグロ家で受け継がれているのは“酸味”。料理にもデザートにも、味を支える役割として酸味が加えられているのだそうです。そんなミッシェル氏ですが、今は「梅干がマイブーム」なのだとか。「日本の食材はおいしいのはもちろん、職人的に手をかけて作られているのがすごい」と話します。彼のフレンチに梅干が登場する日も近いかもしれません。