そんな中、東京・銀座にあるレストラン「羅豚(らぶ)ギンザ・グラッセ」で、一風変わった秋のメニューが発売されました。看板メニュー「霧島黒豚しゃぶしゃぶ」を“マンゴーだれ”で味わうという一品です。
フレンチなどでは肉をフルーツソースで食べることもありますが、“しゃぶしゃぶ×フルーツだれ”は初めて。どんな味なのか気になり、食べてきました。
マンゴーだれで食べるしゃぶしゃぶは、通常のしゃぶしゃぶメニュー(2,100円)に「マンゴーフルーツソース羅豚特製風味だれ付き」(330円)を追加することで楽しめます。運ばれてきたのは、きれいな色合いの豚肉と、こんもりと山のように盛られたネギ。そして、マンゴーだれと、同じく秋限定で提供されている「契約農家直送信州サラダ茸・京丹波しめじ三昧」(700円)です。
沸いたお湯にネギを入れ、その上に薄切り豚肉をのせて火を通し、たっぷりのネギと一緒にいただくのが鹿児島流。普段は、出汁がしっかりと効いたそばつゆにつけて食べるそうです。
今回いただくマンゴーだれを見てみると、鮮やかな黄色いソースの上には、ミントと黒胡椒がトッピングされており、たれというよりマンゴープリンみたい。
この黄金のたれに、豚肉とネギをつけて口に入れると…想像以上の酸味にびっくり。デザートのような甘い味を想像していたのですが、白ワインビネガーが入っているそうで、しっかりと料理に合う味にまとめてくれています。そして、のどをピリリと刺激してくるこの酸味が、霧島黒豚の甘みを驚くほどに引き立てています。たれの濃厚さに負けない豚肉の甘み・うまみを改めて実感させられました。豚肉ってこんなに甘かったんだ…!
さらに酸味によって、疲れた体もキリッと引き締まるような気がします。秋のメニューということですが、夏の締めくくりに丁度良いかもしれません。
きのこは、ぎゅっと身がつまっていて、噛むたびにシャクシャクと音がします。またえのき茸は、生でも食べられます。土くささはなく、シャキシャキした食感がクセになりそう。
なお、きのこはマンゴーだれよりもそばつゆの方がより合うと感じました。マンゴーだれにきのこをつけると、たれがきのこの繊細な味に勝ってしまうのです。一方豚肉は、そばつゆにつけても美味。豚肉の脂がつゆに溶け出して味わい深くなるので、そこにゆず胡椒をちょっぴり足して、ぜひお酒のアテに楽しんでみて下さい。
そして〆には、これまた鹿児島流にそばを入れます。しゃぶしゃぶの〆にそば、新鮮な感覚です。麺はやや細目ですがコシが強く、食べ応えは十分。女性なら1人前を2人でシェアするくらいがちょうどいいかもしれません。
いずれも、9月29日までの期間限定で提供される予定。夏の締めくくりに、ちょっぴり変わったしゃぶしゃぶはいかがでしょう。