8月22日、東京・秋葉原に、持ち帰り専門のスパゲッティ店がオープンした。「Pastas(パスタス)」という名のこの店、どうやら、おなじみのファミレス「サイゼリヤ」が出した店らしい。

気になったえん食べ編集部。オフィスのすぐ近くにあるサイゼリヤを華麗にスルーして、秋葉原まで買いに行ってきた。

持ち帰りスパゲッティ専門店「Pastas」に行ってきた
持ち帰りスパゲッティ専門店「Pastas」に行ってきた

店舗は、地下鉄末広町駅(東京都千代田区)3番出口の目の前にある。中央通沿いにある、黄緑色の外観と「お持ち帰りパスタ」と書かれた看板が目印だ。店内に飲食スペースはなく、持ち帰りのみ。入り口近くで注文し、店舗奥で受け取るというシステムになっている。

黄緑色の外装が目印
黄緑色の外装が目印

メニューは、基本の「スパゲッティ麺」(ゆであがり200グラム/190円)に、各100円のソースとトッピングを自由に組み合わせるというもの。例えば、麺+ソースだと290円、麺+ソース+具1種だと390円、といった具合だ。

ソースは、「完熟トマトのソース」「やみつきペペロンチーノ」「こくうまミートソース」「こだわりクリームソース」の4種。トッピングは「彩り温野菜」「チキンとオニオンのソテー」「ほうれん草とパンチェッタ」「プチプチたらこ」「半熟卵とパンチェッタ」「4種のきのこのソテー」「粗挽きソーセージ(2本)」「4種の魚介レモン風味」の8種。さらにサイドメニューとして、「サラダ」「ポンデケージョ(2個)」も用意されている。また追加のスパゲッティ麺(同200グラム)も100円。選んだ追加メニューの数だけ100円が追加されるという単純な仕組みだ。

組み合わせのバリエーションは、なんと約3,000通りあるらしい。

店舗でもらえるメニュー表
店舗でもらえるメニュー表

筆者は、2通りの組み合わせを注文し、オフィスへ持ち帰った。

◆1皿目「トマトソースのボリュームスパゲッティ」

まずは、トマトソースに、チキンとオニオンのソテー、粗挽きソーセージ、4種の魚介レモン風味を組み合わせてみた。味のバランスを考慮しつつ、ボリュームを意識した組み合わせだ。仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノチーズをゴリゴリと削りかけ、渡してくれる。

トマトソースをベースに、具3種をチョイス
トマトソースをベースに、具3種をチョイス

それぞれの具ごとに食べてみる。チキンとオニオンのソテーは、コンソメがベースとなっているのだろうか?味付けそのものは下味程度で、具だけで食べるには物足りない。魚介も、下味に加えて、レモンがほのかに香る程度。思っていたよりもパンチはない。少し不安になる味の薄さだ…。

チキンは3カットほど
チキンは3カットほど

えび、ホタテ、いかを発見
えび、ホタテ、いかを発見

一方トマトソースは、しっかりと酸味があり、オリーブオイルの香りも生きている。

このソースと先ほどの具と合わせて食べると、不思議なほどに味わい深くなった。ソースと具を混ぜただけなのに、具の旨みがソースに溶け出したかのようなコクが感じられるのだ。下味程度の味付けだからこそ、ソースの味が生かされているのかもしれない。またソースが水っぽくないため、具やパスタにしっかりと絡むのもポイントだ。

ちなみに、今回選んだ3種の具の中では、魚介との相性がもっともよかった。

◆2皿目「クリームソース+たらこ」

2種類目として選んだのは、クリームソースとたらこの組み合わせ。実は初め、“麺とたらこだけ”でオーダーしようとしていた。しかし、「ソースがあった方がいい」という店員さんの勧めにより、メニュー表にも例として掲載されていたクリームソースとの組み合わせをオーダーしたのだ。ちなみに、この場合チーズは合わないような気がしたので、かけてもらわなかった。

完成したスパゲッティを見てみると、麺の上にクリームソース、たらこをのせ、のりとパセリがトッピングされている。

たらことホワイトソースを合わせて
たらことホワイトソースを合わせて

たらこだけ食べてみると、ほんの少しピリッとした辛さを感じた。メニュー名のとおり、プチプチした食感も健在。だが確かに、ソースとして使うにはあっさりしすぎているかもしれない。

つぶつぶ
つぶつぶ

いよいよクリームソースと混ぜて食べてみると…予想以上にうまかった。クリームソースは濃い目だがしつこくなく、たらこの辛みとクリームソースのコクが絶妙にマッチ。時たま見かける「たらこクリームソース」よりもたらこの主張が強い上に、麺にしっかりと絡んでいる。ソースがたらこと麺をつなぐ役目を担っているのかもしれない。

ただソースが濃いので、冷めてくっついてしまった麺と絡めるのに苦労した。この苦労、コンビニのパスタなどで経験したことがある人も多いだろう。このことを考えるとやはり、たらこだけでは麺とうまくなじまないのかもしれない。あるいは、オリーブオイルを足すなどアレンジすると可能なのだろうか。次回試してみようと思う。

ほどよく“うすピンク色”になった
ほどよく“うすピンク色”になった

さて、2通りの組み合わせを試してみた。やはり同店の一番のポイントは、好みや気分に合わせて具やソースの組み合わせを変えられるというところにあるだろう。基本的に、どの組み合わせでも美味しく食べられる味に仕上がっているという印象を受けた(たらこはソースを選びそうだが)。

さらに、手渡される時点ではできたて。すぐに食べる場合は、イートインとさして変わらない状態で楽しめるのが嬉しい。食べるまでに時間がかかる場合は、先に全体を混ぜておくといいかもしれない。撮影の都合上、筆者も冷めたものを食べたが悪くなかった。オイル系のソースを選ぶと、冷めても麺はくっつきにくくなるはずだ。ただやはり、店内でできたてを食べられたら…とは思ってしまう。

なおソースの量は、基本の麺の量(200グラム)にちょうど合うと感じた。麺を追加する場合や、これでもか!と具をトッピングする場合、ソースが足りなくなりそうなので気をつけて!

※表記価格は税別