肉好きなら知らない人はいない、西五反田のハンバーグ&ステーキレストラン「ミート矢澤」。そのすぐ隣にオープンしたのが、とんかつ店「あげ福」です。ミート矢澤の系列店だそうで、こちらも肉フリークたちの間で大好評の様子。

ミート矢澤のお肉の美味しさを知ってしまったからには「あげ福」にも行かないわけにいきません。外はまだ暑いので、なるべく並ばなくても済むよう遅めのランチタイムを狙って足を運んでみました!


ミート矢澤の“絶品お肉”は和牛だけじゃないぞ
ミート矢澤の“絶品お肉”は和牛だけじゃないぞ

13時すぎに訪問したのですが、店内はカウンター、テーブル席含めて満席!並ばずに入れただけラッキーなのかもしれません…。見たところ、男女問わずビジネスマンのおひとり様ランチで利用する人も多いみたい。

さて、今日はランチタイム限定の「大きな和牛メンチカツ」(1,150円)がお目当てだったのですが、なんと売り切れてしまったとのこと。(ガーン…!)どうしても和牛メンチが食べたかったので、和牛メンチカツ(小)が入った「チキンカツコンボ」(1,150円)を注文しました。ちなみに、和牛メンチの代わりに上ヒレか天然海老フライを選ぶこともできます。

だってミート矢澤といえば和牛だもの…!
だってミート矢澤といえば和牛だもの…!

待つこと10分弱で、揚げたてのチキンカツと和牛メンチカツの定食が運ばれてきました。ご飯と付け合わせのキャベツはおかわり自由。お椀はお味噌汁ではなく、ゴボウ、大根、ニンジン、豚肉がたっぷり入った「豚汁」です。

キャベツこんもり
キャベツこんもり

具だくさんの豚汁。さすがとんかつのお店!
具だくさんの豚汁。さすがとんかつのお店!

まずは出来たてアツアツのチキンカツに思い切りかぶりついてみます。「サクふわッ!」…これは今まで経験したことのない衣の食感です!サクサクッとクリスピーなのにふわりと柔らかくて、まるで雪の結晶のよう。軽快な歯ごたえは確かにあるのに、その直後に口の中で溶けてしまうはかなさ。

やばい、出会っちゃった
やばい、出会っちゃった

繊細な衣に包まれた鶏ささみ肉は、「これ本当にささみ?」と疑ってしまうほどの柔らかさ!中心まで火が完全に通るギリギリの揚がり具合で、噛むごとにあふれ出す肉汁とともに舌の上でトロけます。旨み、塩気、脂身のバランスがまさに理想の黄金比!

あげ福のチキンカツを1度食べてしまうと、ほかでは食べられなくなっちゃうかも。そんな風に思ってしまうくらい美味しいチキンカツでした。

そしてツヤツヤのご飯をほおばる。  ここはもしやユートピア…?
そしてツヤツヤのご飯をほおばる。
ここはもしやユートピア…?

続いて、お待ちかねの和牛メンチカツ!「小」とは言いつつ、筆者の握りこぶし大くらいはあります。ちなみに「大きな和牛メンチカツ」はこれの1.5倍ほどのサイズだそう。

お箸で割ってみると、中からキラキラと光を反射しながら命のお水(=肉汁)が奥入瀬渓流のごとく美しく流れ出してきました。

静止画だと伝わりにくいけど本当に流れ出してきてるんです
静止画だと伝わりにくいけど本当に流れ出してきてるんです

この美しい光景、ミート矢澤で黒毛和牛ハンバーグをぱかっとやったときとまったく同じです。あの肉汁ハンバーグに衣を付けて揚げたみたい!

あわてて肉汁が逃げないうちに口へと運びます。チキンカツと比べると、衣はザクッと少し固めの食感。その中から姿を現す和牛肉は、脂がのって柔らかいけれど、ぎゅっと旨みの詰まった噛みごたえがあります。擬音だけで表現すると「サクッ(衣)、ふわっ(肉)、じゅわ~(肉汁)」です。

メンチカツ!ボンバイエ!(ピントが衣に合っててごめんなさい)
メンチカツ!ボンバイエ!(ピントが衣に合っててごめんなさい)

それにしても、肉汁出すぎ!とめどなく溢れる命の水。これは私の知っているメンチカツとは違う、新しいジャンルの料理かもしれません。

なお、定食には生姜をすりおろした「ジンジャーソース」と、とろりと濃厚な「タルタルソース」が小皿に入って付いてきますが、最初の一口はぜひ何も付けずにそのまま食べて、衣とお肉の美味しさをダイレクトに味わってみてくださいね。

というわけで、大満足でお店を出てから気づきました。とんかつ店なのにとんかつ食べてないやん…。次回こそちゃんと「とんかつ」を食べてレポートしたいと思います!(ホントごめんなさい!)