中目黒のサエコ(以下サエコ):週末は友人とおしゃれなカフェで情報交換。小さい頃の夢はサッカー選手のお嫁さん。
紺崎。:週末はひたすら家にこもって映画鑑賞か読書。いつか飼いたい動物はクアッカワラビー。
紺崎。:胃袋神話ってあるじゃないですか
サエコ:「男の心を掴むならまず胃袋から」ってやつ?
紺崎。:あれっていろんな所で目にしますけど、そもそも「手料理を振舞える時点で既にそこそこ距離感近いじゃん」って思ってしまうんですよ。おいしいパスタ作るには大親友の彼女の連れとして相手と出会うしかないのかなって
サエコ:確かに。ホームパティーとかBBQでもない限り、手料理を振舞うチャンスってなかなかないよね。手作りお菓子とかもある程度仲良くないと抵抗があるかも?
紺崎。:だから「これから親しくなりたいな」って人には「差し入れ」で差をつけるしかないと思うんですね
サエコ:センスや気遣いがでるとこね
紺崎。:じゃあ、試しに「差し入れバトル」しませんか?
サエコ:え?
昼休み、オフィスで交わされた他愛のない会話から開催が決定した「差し入れセレクトバトル」。ルールは簡単、状況にあった差し入れを選んでくること。
日々、おいしい食べ物の情報を集めているえん食べ編集部としての知識はもちろん、気遣いやセンス、女子力の高さが問われる戦いだ。勝負は全部で3回。社員に勝敗を決めてもらい、最終的に白星の多かった人が優勝となる。
■ 残業中の彼へ
紺崎。:初回のテーマは「残業中の彼へ」にしましょうサエコ:“彼”はどんな人なの?
紺崎。:うーん、じゃあ年は20代後半から30代。趣味はフットサルで、好きな女性のタイプは石田ゆり子で。
サエコ:(誰かモデルが…?)残業中の差し入れならあんまり値段が高すぎても引かれちゃいそうだね。じゃあ値段設定は500円前後で。
紺崎。:よしきた
サエコ:じゃ、私から発表するね。これです!
紺崎。:スタバのチルドカップと、キスチョコですか。合計約600円ってとこですね
サエコ:これならコンビニでも買えそうだし、仕事しながら片手で楽しめるでしょ?
紺崎。:手書きのメモもポイントですね。女子力を感じる
紺崎。:自分はこれです。すき家の牛丼とサラダ。計490円
サエコ:ぎゅ、牛丼か~!
紺崎。:残業中ならお腹空いているかな…と。あと体育会系っぽいのでやっぱ肉かと
サエコ:男性って牛丼好きなイメージあるもんね
早速、社員にもルールを説明し「いいね!」と感じてた差し入れにシールを貼ってもらった。気になる結果は……「スタバのチルドカップとキスチョコ」が7票、「牛丼とサラダ」はなんと0票に。
紺崎。:いっそ清々しいほどの負けっぷり
サエコ:やった~!私、今後ラブアクション起こすときはこの組み合わせ使う!
■ 社員からのコメント
男性社員A:コーヒーは気分転換になる。定番だし。スタバっていうのもちょっと嬉しい男性社員B:チョコは手軽に食べられるのがいい。ある程度保存がきく点も含めてgood
男性社員C:食べ切れなかった時のことを考えてあるのが助かる。牛丼は……腹ペコだったら嬉しいんだろうけど、その場で食いきれなかった時は悲惨。(持って帰って明日の朝飯にするしかないかな~)とか考えちゃう
男性社員D:男性は牛丼屋にこだわりがあること多いよ。松屋しか行かない人もいれば、吉野屋ばっかりの人もいるし。そこらへん踏まえてもこれ(牛丼)は微妙なラインだよね
男性社員B:うん、コンビニのコーヒーとかでもいい。むしろそっちの方が嬉しい
男性社員A:なんならこのチルドカップ1本でもいいわ。気軽でいいし
どうやら差し入れはドリンクが好評なよう。食べ物は不要との意見も多かった。お菓子を差し入れる際は個別包装のものがよさそうだ。また、女性陣からも鋭い意見が飛ぶ。
女性社員E:これは断然「スタバとキスチョコ」でしょ。ちょっとお高めなセレクトなのもいいよね。牛丼は「男性はお肉好きでしょ?」っていう我の強さが感じられる。サラダからも「でも身体のことも気遣ってるんですよ」っていうアピール感が…あざとい。基本的にこれは差し入れるものじゃなくて、頼まれて買ってくる食品だと思うなぁ
女性社員F:確かに扱いに困る。チョコはいいと思うんだけど……、貼ってある付箋大きすぎない?もうちょいシンプルに「お疲れ様です」の一言の方が良さそう!
女性社員G:っていうか2人ともなんか全体的に気持ちが重いよ
と、いうことで第1回戦は中目黒のサエコが選んだ「スタバのチルドカップ&キスチョコ」の勝利。牛丼は圧倒的不評となった。
紺崎。:朗らかな雰囲気の中で話したせいか気になりませんでしたけど、改めて文字に起こすとわりと刺さりますね
サエコ:人生経験の浅さがバレちった(笑)
■ 今回学んだこと
・残業中の差し入れにはドリンクを・食べ物は個別包装、もしくは持ち帰りが可能なものを
・メモを添える場合、文章は軽めに
・重い女にならない(最重要)
サエコ:私って重かったのかぁ…
紺崎。:「あざといくらいが丁度いいのでは?」とか思ってましたけど、認識を改めようと思います。反省した
サエコ:お互い、もっと軽やかな女になろうね!
『差し入れ成就は恋成就』次回のテーマは「物を借りたお礼」。ちょっと捻くれた文系男子に借りたものを返す際、喜ばれるのは…?お楽しみに。