リオオリンピック終了から約1か月。活躍した選手たちの姿は今もなお、テレビのバラエティ番組や雑誌などで毎日のように目にする。
その勢力は都内スーパーの食品売り場にも及んでいた。卓球・水谷隼選手プロデュースの「水谷隼カレー」を発見したのである。
水谷選手が大のカレー好きで、こういうカレーがあることはテレビ番組で見て知っていた。しかし基本的にはWeb販売とのことで見送っていたのだ。
スーパーでの購入価格は498円(税別)。レトルトカレーとしては高価だが、果たしてその味は?
卓球・水谷隼選手プロデュース「水谷隼カレー」
まずはパッケージを確認。オレンジ色を基調としたデザインの箱中央に、カレーを食べる水谷選手の写真と「ボクのパワーの原動力!」という台詞、同選手のサイン。その他「国産やまと豚使用」「辛味スパイス入り」など商品特徴を表現する文字が配されている。裏面は水谷選手のプロフィール、商品の成分などを記載。商品説明には「お口に広がるスマッシュ級のおいしさをご堪能ください」との売り文句も。
箱の中にはカレーの入ったパウチ袋と、別添えの「辛味スパイス」の2点入り。
説明に従ってレンジで温め、用意したご飯と合わせ、いざ実食。
ルーは甘みとコクの深さを感じる濃厚な味わい。辛さはさほど感じられない。
具材はジャガイモ、ニンジン、タマネギ、豚肉。ジャガイモは崩れのないねっとりとしたタイプ。大ぶりのカットがうれしい。角切りの豚肉も噛むほどにうまみが感じられる。
ルー、具材ともにレトルトカレーとは思えないレベルの高さで、「スマッシュ級のおいしさ」との名乗りも納得できる。
とはいえ辛口好きにはやや物足りなく感じられるので、ここで「辛味スパイス」を投入。
辛味スパイスの材料はほぼ赤唐辛子で、一味唐辛子みたいな感じ。親しみのある鋭い和の辛さが口の中をカッと刺激する。あとに残らないさわやかな辛さが、濃厚ルーのあとを引く味わいを引き立てている。
スパイス使用による味の目安は1/3で「中辛」、2/3で「辛口」、すべてで「激辛」となっている。気軽に全量かけるとかなり辛くなってしまうので注意だ。
カレー自体が「スマッシュ級のおいしさ」なら、少量の調節でがらっと味の表情を変える「辛味スパイス」は「変化自在のサーブ」といったところだろうか。水谷選手ファンもカレーファンも、見かけた際はぜひ一度お試し下さい。