ラーメンといえば“こってり系”を思い浮かべる人も多いかもしれません。が!脂まみれじゃなくても感動に震えるほどおいしいラーメンはあるんです!!
東京・新宿御苑エリアにある“5坪”のラーメン店「麺や庄の gotsubo(ゴツボ)」。ある日ふらっと入って食べたラーメンがあまりにおいしすぎたため、思わず取材させてくださいとお願いしちゃいました。それが今回ご紹介する「トウモロコシの冷たいラーメン」です。
◆トウモロコシの冷たいラーメン
夏限定で提供されている、トウモロコシの冷たいラーメン(890円)。中太でもちもちとした“平打ち手もみ麺”にトウモロコシを使った自家製スープを合わせ、鶏肉のチャーシュー、メンマ、マーシュ(ハーブの一種)、刻んだ紅芯大根、そしてカットした焼きトウモロコシをのせてあります。最後に少しの太白ごま油をかけ、パセリとブラックペッパーをトッピングして仕上げられます。
ちなみに太白ごま油を入れる理由は、トウモロコシのスープだけだとさっぱりしすぎてしまうからだそう。ごま油をかけることで、コクとまろみが加わるんです(ラーメンといえば油分は欠かせませんしね!)。これによりスープが麺にしっかり絡み、するするとなめらかに口に入ってきます。
また、チャーシューの上には、まるで大根おろしのように細かく刻んだ生のホワイトトウモロコシがちょこん。スープに溶かせばさらにトウモロコシ感がアップするという「追いトウモロコシ」用の“薬味”です。
◆スープがめちゃウマ!
スープは、鶏・ショウガ・魚介のスープとトロトロに濾したトウモロコシを合わせ、濃厚な大豆クリームを加えて仕上げてあります。これがめっちゃめちゃおいしいんです!口に含んだ瞬間、トウモロコシがもつ自然由来のやさしい甘みが広がります。ここにほのかな塩味がきいて絶妙なあんばいに。動物性の油脂が少ないためか、コクがあるのにさっぱりしています。麺に絡めてズズッとすすると、まるで夏の風のようにさわやかなトウモロコシの香りが鼻から抜けていきます。
◆“鶏”のチャーシューが絶品
スープもさることながら、チャーシューも一押し。このチャーシュー、鶏肉なんです。同店ではこのメニューにしか使われていないのだとか。まずひと晩かけて鶏肉に下味を付け、袋に入れて「真空状態」に。このまま低温でじっくり火を通すことで、水分と油分のうまみを逃がさず、やわらかなチャーシューに仕上がるんだそうです。
ハムのように、しっとり上品な口あたり。噛むとサクッと歯切れよく、閉じ込められていたうまみがじゅわっとあふれ出します。
◆1日20食限定
つくっている店長さんご本人も「食べるたびに感動がある、幸せを感じる味」と太鼓判を押すトウモロコシの冷たいラーメン。本当に、何度食べても飽きないんですって(私は2回食べました)。ランチとディナーで、各10食ずつの限定販売。トウモロコシの入荷状況にもよりますが、現時点では8月いっぱいまでの販売予定とのことです。毎日必ず完売するという人気メニューですので、食べ逃さないためには、ちょっと早めの時間帯を狙うのが吉かと。
また、あわせて、トウモロコシの冷たいラーメンにスライスしたトリュフをたっぷり散らした1杯「サマートリュフとトウモロコシの冷たいラーメン」(1,500円)も提供中。ちょっぴり贅沢したい日にいかがでしょうか。
今回ご紹介したラーメンもそうですが、ゴツボのメニューはすべて、男性はもちろん女性や、普段ラーメンを食べないという人にこそ食べてみて欲しいと個人的に思います。きっと後悔はしないはず!
代表メニューには、ディナータイムに提供されている「ベジつけめん」(野菜たっぷりのつけ麺)や、牡蠣のだしを使ったスープとイベリコ豚のチャーシューを組み合わせたラーメンなどがありますので、まずはここから攻めても良いかと!何度足を運んでも楽しめると思いますよ。