ドンク111周年記念商品の一部

フランスパンなど、おいしいパンがたくさん並ぶベーカリー「ドンク」。8月1日から「111th Anniversary~ドンク創業111周年記念フェア~」が開催され、限定商品が販売されます。

商品を開発したのは、パンのワールドカップに日本代表として出場した、茶山寿人シェフと瀬川洋司シェフです。普段は技術指導などを担っており、彼らのパンが全国の店頭に並ぶのはとても珍しいことなのだとか。

さて、フランスパンと聞くと、多くの人が「バゲット」を思い浮かべるでしょう。パリッと固くて細長い、アレです。形や大きさによって「パリジャン」「バタール」と呼ばれるものも。よく料理と一緒に食べます。

一方で、クロワッサンやデニッシュ、ブリオッシュなど、バターたっぷりでリッチな「ヴィエノワズリ」もフランス(生まれはウィーン)のパン。こちらは朝食に欠かせない存在です。

ドンク111周年記念商品、ヴィエノワズリ
あま~いパンも、フランスのパン

今回、ヴィエノワズリを茶山シェフが、いわゆるフランスパンを瀬川シェフが担当し、4種ずつ計8種のパンが開発されました。記念商品ということで、普段はなかなか使えない特別な技術や材料を取り入れているといいます。

ドンク、瀬川シェフと茶山シェフ
左:茶山シェフ、右:瀬川シェフ

ラインナップは次のとおり。

<ヴィエノワズリ(茶山シェフ)>
ピーチメルバ、エスカルゴ・シトロン、南イタリア産トマトのポンプ・ア・ルイユ、ブリオッシュカシス・オ・テ

<フランスパン(瀬川シェフ)>
パン・ペイザン、ポークイベリコ グルマン、パン・ミエル シトロン、抹茶ショコラブラン

茶山シェフ考案商品のうち、筆者のお気に入りは、「南イタリア産トマトのポンプ・ア・ルイユ」です。「南仏のブリオッシュ」ともいわれ、オリーブ産地らしくオリーブオイルを使っています。

「サクリ」と歯切れのよい生地は、なんとも心地よい軽さ。上にはトマト、クリームチーズ、そしてトマト風味のジュレを重ねてあります。だいたい想像どおりの味なのに、不思議とに印象に残るパンでした。

ドンク111周年記念商品「南イタリア産トマトのポンプ・ア・ルイユ」
「ルイユ」は油のこと

一方、瀬川シェフ考案商品で注目したのは、世界大会に出したものを店舗向けにアレンジした「パン・ペイザン」。フランス語で「農夫のパン」という意味をもつ、素朴な食事パンです。

ポイントは、フランスパンとカンパーニュ、2つの「種」を生地に混ぜ込んでいること。全粒粉やライ麦粉とあわさって、コク深さが増しています。大きな気泡のできる生地はもっちりと水分多め。でも気ぬけがよく、軽い食べ心地です。

ドンク111周年記念「パン・ペイザン」の断面
この大きな気泡も特徴

このパン・ペイザン、おすすめの食べ方はあるのでしょうか。瀬川シェフにきいてみました。

シェフ自身は、スライスしてそのまま食べることが多いそう。ちょっとアレンジしたいなら、軽く焼いて、スプレッドをぬったりチーズをのせたり、シンプルな食べ方がおすすめとのこと。

では、フランスパンだと...?シェフいわく、「米に合うものはなんでも合う」ので、なんと刺身もマッチするといいます。 特に「カツオのたたきにショウガをのせ、しょうゆをたらして食べると、とてもおいしい」のだとか。このほか、薄くスライスしてカリカリに焼き、オイルサーディンをのせるという食べ方も、よくお客さんにおすすめするそうです。

フランスパンと刺身、不思議な組み合わせのように思いますが、サンドイッチにはサーモンがよく使われるし、ほかの魚も意外と抵抗なく食べられるのかもしれません。パーティーメニューの幅も広がりそうです。

いまでは、フランスパンも含め、パンの種類の豊富さと技術は日本が世界一、といわれるまでに。日本代表シェフが考案したパンを食べられるこの機会に、いろいろとお試しあれ。販売期間は8月1日から8月14日までです。

なお、両シェフ本人による試食イベントも開催。瀬川シェフは、8月5日に西武池袋店で、同6日に川崎ラゾーナ店で。茶山シェフは、同13日にテラスモール湘南店で、店頭に立つ予定です。直接おいしい食べ方を聞いてみると、新しい発見があるかもしれません。