舟和のあんこ玉 苺、みかんなど

名物の陰の“ひそかな名品”を紹介する連載。21品目は、和菓子店・舟和の「あんこ玉」。

舟和といえば、一番に思い浮かぶのは「芋ようかん」。細長い棒状で、素朴な甘みと自然なさつまいもの風味が楽しめる人気商品だ。本店のある浅草では、観光客が食べ歩く姿も見られる。


舟和の「芋ようかん」
舟和の人気商品「芋ようかん」

今回紹介するあんこ玉は、餡を寒天でくるんだ球形の和菓子。芋ようかん同様、明治35年(1902年)の舟和開店当時から販売されている商品だ。

餡の味は「小豆」「白いんげん」「抹茶」「苺」「みかん」「珈琲」の6種。価格は各1個87円(税込・以下同じ)。※店舗によって取扱のない味がある場合あり

舟和のあんこ玉 小豆、珈琲など
珈琲(画像右手)など一風変わった味も

表面の寒天はつるりとした口あたり。噛むとぷちんと弾け、中から餡があふれ出す。

餡はサラッとした口どけで、抑えた甘さが上品。大福や饅頭のように生地部分の主張がないぶん、餡のおいしさがダイレクトに楽しめる。

舟和あんこ玉 小豆
サラサラとしたあんが舌に心地よい

また記事執筆現在、期間限定で「もも」が登場している。桃色の餡に、芳醇なももの風味がたっぷりの一品。

舟和 あんこ玉もも
見た目でも桃を再現

舟和あんこ玉 もも
寒天も相まってジューシーな味わい

こちらは1個118円。7月下旬までの販売予定となっている。

姿・味わい共に涼しさを感じさせるあんこ玉は、夏のお茶菓子にもぴったり。甘酸っぱい苺やほろ苦い珈琲など、カラフルな中から好きな味を探してみてはいかが。

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