東京・西荻窪にある隠れ家ビストロ「ルポン」。2016年5月にオープンした、手づくりソーセージとポトフが看板メニューのお店です。西荻窪駅から歩いて3分、ビルの地下1階へ下りるとあります。
寒い冬はポトフがおすすめですが、夏にぜひ食べてほしいのが自家製のクラフトソーセージ。パンッパンに肉が詰まっていて、パキッとかじると、中からたっぷりの肉汁がブワッとあふれ出すんです!中に詰まっているのもお肉だけでなく、野菜やナンコツ、パクチーなどとってもユニーク。ぜひ一度味わってみてほしい衝撃のおいしさです。
◆夏はビールとクラフトソーセージ
ルポンのクラフトソーセージは、常時4種類がラインナップ。「野菜とナンコツのソーセージ」「砂肝入りチョリソー」「ブータンブラン(牛乳と鶏肉のふわふわソーセージ)」のレギュラーメニュー3種(各700円)に、そのときどきによって“店長の気まぐれソーセージ”1種が加わります。
ソーセージは注文した数だけ、ザワークラウトや夏野菜を添えたプレート(スキレット鍋)で提供されます。
野菜とナンコツのソーセージは、豚肉ソーセージに野菜をごろごろ合わせたもの(時期によって野菜の種類は変わります)。ナンコツのコリコリとした歯ごたえは、特に女性人気が高いそう。
砂肝入りチョリソーは、豚肉ソーセージに大きめの背脂がころころ入ったソーセージ。ギュッと身が詰まった肉肉しい味と食感です。容赦のない辛みがチリチリ舌と喉を刺激して、夏の食欲を駆り立てます。
ブータンブランは鶏肉を使ったソーセージ。隠し味に豆腐が合わされています。かじると、ソーセージとは思えないほどフワッフワ!まるで魚肉ソーセージやはんぺんみたいな口あたりで、さっぱりとした肉のうまみが楽しめます。
そして、今(2016年7月時点)の時期の気まぐれソーセージは、パクチーやレモングラス、コブミカン、カレーペーストなどを加えて仕上げたタイ風ソーセージ「サイウア」(800円)。めちゃくちゃ売れているそうです。
ハンバーグみたいな粗挽き肉の噛みごたえで、ひとかじりごとに広がるエスニックな香りとスパイシーな味がやみつきに!甘い脂が溶け出して、口の中がつゆだくになります。
◆隠れた名品“ふわとろフレトー”
ルポンの隠れた名メニュー、ふわっふわトロトロの「究極のふわとろフレンチトースト」も人気の一品。デザートに食べるにはボリュームがありすぎるかもしれません。むしろ、これだけ食べに行く価値あり。
卵、生クリーム、特濃の牛乳でつくったたっぷりの卵液にバゲットをヒタヒタになるまで浸し、スキレットにのせ、さらに卵液と練乳をかけてオーブンで焼き上げてあるそう。バニラアイスをトッピングして提供されます。
噛むほどにじゅわじゅわ出てくるたまごとミルクのコク。外側のミミ部分はモッチリとした歯ごたえを残し、卵液が染みた中の生地はトロットロです!意外と甘さは控えめなので、とろけるバニラアイスと一緒にほお張ると、ちょうど良い甘さと“ひんやりアツアツ”の温冷コントラストが楽しめます。
フレンチトーストは「プレーン」が550円。生地とトッピングの生クリームを“ロイヤルミルクティー味”に仕上げた「ロイヤルミルクティー」が650円。なお、希望があればチョコ味もつくってくれるそうです。メニューにはのっていない“裏メニュー”ですので、食べたい方はスタッフさんにお願いしてみて。
◆名物“お酢のカクテル”がうまい
ドリンクにはビールやカクテルなどが多数用意されていますが、初めて訪れたらぜひ試してほしいのが、名物「ビネガードリンク」。リンゴ、ぶどう、キウイ、トマト、セロリなど常時5種類が仕込んでありますが、中でもおすすめは「トマト」です。
ノンアルコールドリンクとしてそのまま味わっても良し。または、焼酎やソーダで割って“酢サワー”として飲んでもまたおいしいのです。お酢の酸味とほんのりトマトの甘みがバランス良く、喉ごしもスカッと爽快!青臭さもなくジュースみたいにゴクゴク飲めちゃいます。
なお、9月30日までの夏季限定で、ソーセージとドリンクのセットが200円安くなる「夏のクラフト乾杯セット」も提供中。ソーセージと酢サワーやクラフトビール(月替わり)のセットがお得になるそうですので、夏のあいだ利用してみてもいいかも。
◆女性ひとりでも
友達や同僚とはもちろん、女性ひとりでも気軽に入れるカジュアルさが筆者はお気に入り。カフェとバーのあいだくらいの雰囲気がちょうど良くて、仕事帰りにサクッと立ち寄りたくなります。
店舗所在地は、東京都杉並区松庵3-38-14 尾崎ダイヤビルB1F。営業時間は月~金18時~27時、土17時~27時、日17時~24時。