立役者は無添加クリームチーズ
ピュアチーズタルトは、なるべく“余計なものは入れない”というコンセプトのもと開発されました。それを可能とした立役者が、“無添加クリームチーズ”。コンビニの商品とは思えないほどシンプル
クリームチーズは発酵させずにつくるため日持ちせず、また無添加のものを輸入すると莫大なお金がかかります。そこで、自社で開発することに。そのクリームチーズを試食させてもらったところ、口の中ですっとほどけるなめらかな口あたり。自然なまろやかさが印象的でした。
帯広地域は生乳の品質がとてもよく、その成分がチーズづくりに適しているそうです。同社では、毎朝近隣の農家から届く生乳を1か月あたり600トン使い、75トンのチーズを製造。うち、クリームチーズとカマンベールチーズ各15トンが、今回のチーズタルトに使われているそうです。つまり、1日あたり約1トンのチーズがタルトに姿を変えていることに…!
良質な材料を使い、無添加のクリームチーズをたくさんつくる。そして、全国のコンビニで販売できるだけの数のチーズタルトに加工する。それができるのは花畑牧場しかないと、田中社長は話します。
しかも、「(人手も材料費も)想像の2倍以上かかる」とのこと。それで158円ってかなりギリギリじゃないですか?そう尋ねると、「もうほかは受け入れられません」ときっぱり。
それほど、工場をあげて“一生懸命”につくっているのが分かる工場見学でした。みなさん、お忙しいなかご協力いただきありがとうございました!(工場のようすは動画でも見られます)
カフェのラクレットチーズが絶品
なお、今回取材した工場では、残念ながら一般の見学を受け付けていません。でも、十勝第2工場(中札内村)ではチーズ工房などの見学が可能。また併設されたカフェでは、チーズたっぷりのピザや、ソフトクリームなどが提供されています。なかでも「ラクレットチーズ」は絶品。訪れる機会があれば、ぜひお試しあれ。
外では、リャマ(!!!)や羊などが私たちと遊んでくれます。