白龍のじゃじゃ麺
盛岡じゃじゃ麺の元祖、白龍に行ってきました

岩手県盛岡市。“名物グルメ”ときくと何を思い浮かべるでしょうか。わんこそば?じゃじゃ麺?冷麺? そう、やっぱり“三大麺”は外せません。

今回訪れた「白龍(パイロン)」は、三大麺のひとつ「盛岡じゃじゃ麺」の元祖とされる中華料理店です。本店をたずねると、常連さんがとっても優しいお店でした。

ちょっと入りにくいかも

白龍本店は、盛岡城跡と岩手県庁の間にあります。外観は、ふるくから地元にある料理店といったおもむき。慣れていない人は少し入りづらいかもしれません。

白龍本店外観
まちの中華料理店、なんですね

店内はカウンター席が中心。テーブル席もちょっとあるけど、団体向けではありません。反対に1人だとものすごく入りやすい。

いよいよ“初じゃじゃ”!

筆者(お嬢)が訪れたのはちょうど16時頃と、昼と夜の間の中途半端な時間。それでも店内は8割ほど埋まっており、みなさん、ずるずるとじゃじゃ麺をすすっていました。

もちろん筆者もじゃじゃ麺を注文しました。小盛、中盛、大盛のなかから、中盛をチョイス。麺のゆであがりを待つ間、メニューに書いてある「おいしい食べ方」を読んでいたのですが…。たまたま隣に座った常連のダンディーな男性が、食べ方を教えてくれました。

1.混ぜる!


白龍のじゃじゃ麺
きたっ!

白龍のじゃじゃ麺には、麺のうえに、刻んだキュウリとショウガ、みそがのっています。まずは、みそと麺とキュウリを混ぜる。底からザクザクと、とにかく混ぜる!

ここでずずっとひとくち。なんというか、想像どおりの味がする! うどん麺と、みそと、キュウリの味。素朴でおいしいのだけど、なんだかパンチが足りない気がします。

白龍のじゃじゃ麺
まんべんなく混ぜるの、ムズカシイ

2.混ぜる!!

そこで調味料の出番。卓上に置いてあるラー油、ニンニク、酢を加え、皿の上のショウガとともによく混ぜます。

常連さんに「とにかく、少しずつ足していくといいよ!苦手でなければ、ニンニクをたくさん入れるとおいしい」とアドバイスを受けたので、ニンニクをドバっと入れてみました。ラー油は1まわしほど、ひとまず酢はなしで。じゃこじゃこ混ぜてすすると…なんだこれ!!!

いや、大体は想像できていましたよ。でも、それを超えた形容しがたい味なのです。小綺麗でお上品なレストランでは絶対に食べられない、素朴な味。例えるなら、夏休み、田舎のおばあちゃんちで汗をぬぐいながらすすった素麺みたいなイメージでしょうか。とにかく、目ん玉が飛び出るほどおいしいってほどではないけど、ふとしたときにまた食べたくなりそうなのです。

酢を足すと、後味さっぱり。ずるずる、ずるずる。物足りなくなって、ニンニクを追加。ずるずる、ずるずる。大盛りにすればよかった。

3.混ぜる!!!

さて、終盤になると短い麺やみそが残り始めますが、「全部食べきらないくてもいいよ」と常連さん。言われるがまま、卓上においてある生卵を割りいれてとき、カウンターにのせます。

白龍のじゃじゃ麺
これくらい食べれば十分なんだって

そう、シメの玉子スープ「ちいたんたん(略称チータン)」をつくるのです(オプション。必須ではありません)。「お願いしまーす」と声をかけると、お店のおばちゃんが、器に麺のゆで汁とみそ、ネギを入れてくれます。

これをまた、調味料がよくとけてなじむように混ぜる!!! 卓上の塩やコショウ、ラー油などで味を調整しながら、自分好みのスープに仕上げます。だしがないぶん、わりと味気ないのですが、そのそっけなさがいい。じんわり、じんわり、体にしみこんでいきます。

白龍のチータン
コショウをきかせるとおいしい

親切な常連さんのおかげで、おいしく楽しく食べられた白龍のじゃじゃ麺。ごちそうさまでした!

と、ここまで、筆者の白龍体験をご紹介しましたが、特に食べ方を覚えて行く必要はありません。盛岡市出身の白龍ファンによると、「食べ方が分からなければ店で聞いたほうがいい。知ったかぶりをするほうが良くない」そうです。あくまで参考ってことで。

今さらだけど「じゃじゃ麺」って?

そもそもじゃじゃ麺は、中国東北部の家庭料理。白龍の創業者が、戦時中に中国で食べた味が忘れられず、盛岡で提供し始めたのが「盛岡じゃじゃ麺」の始まりだといわれています。

「盛岡名物」となった現在は、さまざまな店で提供されています。味わいのヒミツは「みそ」にあり。すりつぶした野菜や肉、さまざまな調味料を加えてつくる肉みそに、各店の個性が現れているのだとか。次に行くときは、食べ歩きをしなくては!