看板メニューは、厳選されたオーストラリア産サーロインを30日間ドライエイジングした熟成肉に、きめ細かい衣をまとわせてサクッと揚げた「30日熟成・牛かつ膳(100g)」(1,980円、税込、以下同じ)。
●30日熟成・牛かつ膳は“外サクサク、中しっとり”
ジュクジュクジュク…とおいしい音を立てる油の中で、早いものは15秒ほどで揚げられるという熟成牛かつ。火の通り加減は「レア」。ルビーのような赤みの残る肉の断面が食欲をそそります。
サラッサラでさっくさくの衣をかじると、歯はまるでマグロのようにしっとりねっとりとしたお肉と出会います。噛みしめるたびにうまみがジュワっ。飲み込んだあとに鼻からふわっと抜けていくのは、熟成肉ならではのナッツのような芳醇な香り。
●味付けのバリエーションがいろいろ
お膳にセットになっているのは、甘口しょうゆと自家製みそだれ。わさびも付いてきます。さらに卓上には、まろやかな酸味を抑えてあるという自家製ソースと、ほのかな甘みのある沖縄県宮古産のサンゴ塩。
店員さんの一押しは、甘口しょうゆにわさびを溶かした「わさび醤油」。筆者の個人的なお気に入りは、衣のサクサク感を失わずに塩気だけを上乗せできる「サンゴ塩」です。
●しっかり火を通した「黒デミビーフかつ膳」も
レア肉が苦手、という人には「黒デミビーフかつ膳(120g)」(1,350円)もおすすめです。昔なつかしい“ビフカツ”に、特製の黒いデミグラスソースをかけて仕上げたもの。お肉にはしっかり火が通っています。
サクサクの衣に包まれたお肉はまるでハンバーグのようにふっくらと柔らかく、噛むほどにほろほろ崩れて肉汁があふれます。子どもから大人まで誰もが好きな味。こちらは熟成肉ではないので、特有の匂いもありません。
●セットのスープと付け合わせのたっぷり野菜も嬉しい
お膳にはご飯、スープ、お新香がセットになっているのですが、中でも特筆したいのがスープ。牛のダシがたっぷり溶け出したスープには牛タンの“タン先”が入っていて、コリコリとした食感が楽しめます。
あえてタン元ではなくタン先を使っているのは、タン元だと脂っぽくなりすぎてしまうからだとか。タン先は赤身に近く、主張しすぎない味がスープのおいしさを引き立ててくれるんですって。
また、牛かつにはたっぷりの野菜サラダが添えられていて、これだけでもかなりお腹が満たされるボリューム。栄養バランスを気にする人にとっては嬉しい付け合わせですよね。
メニューにはこのほかにも、適度な霜降りと柔らかさのお肉を“スーパーレア”でいただく「カルビ牛かつ膳(120g)」(1,280円)や、牛タンの“タン中”と“タン元”の柔らかい部分をミディアムレアに仕上げた「牛タンかつ膳(2枚100g)」(1,380円)、デザートには豆乳と生クリームを使ったババロア風スイーツ「なめらかクリーム豆腐」(250円)などがラインナップ。
またディナータイムにはワインも提供されるなど、牛かつを最大限に楽しむためのサイドメニューやドリンクが用意されています。
なお、2月13日はお店の「プレオープン」として、通常1,380円の「カルビ牛かつ膳(120g)」が、200食限定で特別価格の1,000円で提供されるそう。土曜日ですが、お近くへ足を運ぶ予定がある人は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店舗所在地は、東京都中央区銀座8丁目2番11号 ニューギンザビル11号館地下1階。営業時間は11時~23時(ラストオーダー22時30分)。