2月3日は節分。節分に食べるものといえば、もはや定番となりつつあるのが“恵方巻”です。
ふつう恵方巻といえば海苔とごはんで魚介を巻き上げたものか、少々変わり種でもとんかつとかローストビーフといったおかずが具になっていますよね。一方で、“甘い恵方巻”としてお菓子メーカーから提案されているのは、外も中も甘いスイーツ巻。スポンジ生地でクリームとカットフルーツを巻いたフルーツロールのようなものが代表的です。
さて、今年くら寿司から発売される「まめ巻」は、このどちらでもありません。海苔とごはんで豆大福を巻くという、いわば新ジャンルの恵方巻が登場したのです。
斬新すぎる“第3の恵方巻”、まめ巻。果たして甘いのかしょっぱいのか、ていうかそもそもおいしいのか?気になったので、えん食べ編集部がひと足先に試食させてもらったところ…想定外のおいしさに戸惑いを隠しきれない事態に!
● ミドルサイズの豆大福がごろごろっ
まめ巻は、シャリ(酢飯)と海苔で直径5センチくらいの豆大福を2個巻いた恵方巻。カットしてみると、中からたっぷり詰まった粒あんが現れます。
ご覧ください。大福の餅の部分と、それを包むご飯との境界線がすごくあいまい。というかほぼ同化しています。色合い的には極太のかんぴょう巻きのようにも見えるので、視覚的な違和感はさほどありません。
● 賛否両論ありそうだけど筆者は好き
恐怖心を取り除かれたので一気にほお張ってみると、控えめな甘さのあんこと程よく酸っぱいシャリの組み合わせが意外とアリ!構成要素はおはぎに近いし、和菓子とお寿司って不思議とケンカしないんですね。絶妙なバランスで味の均衡を保っています。
噛むと感じるのは、プリプリとした米粒とモチモチとした餅の食感。これに、豆がときどきホクッと歯ごたえのアクセントを加えています。いろんな味と食感で少なからず脳が混乱するので賛否両論分かれそうですが、筆者は好き。
● まるごといわし巻もお忘れなく
昨年(2015年)登場して話題となった「まるごといわし巻」(350円)もあわせて販売されています。今年のいわし巻が去年と違うところは、海苔に骨の絵が描かれていること。
これはなんていうか、「いわしの海苔巻」というよりも「シャリと海苔を添えたいわし」の方が正しい表現のような気がします。何せいわしが全長20センチ弱ほどもあるので。思ったよりでかい。
ふかふか柔らかないわしの身。ほお張ると、すぐに脂ののったうまみが味覚を攻めてきます。見た目のインパクトのわりに(?)、味はシンプルにおいしい。キュンと酸っぱい梅肉とすっきり爽やかな大葉のおかげで魚臭さも消えていて食べやすい!ただし頭や尻尾には少し骨が残っているので、はずして食べることをおすすめします。
2016年の方角は南南東です。お好きな恵方巻を口いっぱいにほお張って、今年も健やかな一年になりますように!