パイ同様、日本ではタルトというと甘いものが主流。馴染みのないセイボリータルト、気になったので実際にお店で食べてみました。
■What a Tart!ってどんなお店?
お店までは表参道駅から徒歩約5分。青山通りを渋谷に向かって歩き、「無印良品Found MUJI」の角を曲がってさらに数十メートル。左手4軒目の建物「クラシカ表参道」の1階がWhat a Tart!です。
店頭には草木があふれ、緑色の外壁と相まって深い森の中にたたずむような雰囲気。店内からは橙色のあたたかい光がこぼれています。
ドアをくぐると、色とりどりのセイボリータルトが並ぶショーケースがお出迎え。
ショーケースに並ぶタルトは生地の形も合わされた具材もさまざま。ケーキのように華やかで、見ているだけでワクワクします。
ラインナップは全12品。ですが入店した平日の16時ごろ、うち2品が売り切れとなっていました。できるだけ多くの中から選びたかったら、早めの時間に行った方がいいかも。
もともと夜にバー営業をしているスペースとのことで、内装は落ち着いた雰囲気。壁面には額に入れられたシックなポスターなどが飾られています。客席はカウンター席にハイテーブル席、4人掛けのテーブル席とバラエティ豊かで、さまざまなシーンに対応できそう。
■セイボリータルト3品を実食!
今回選んだセイボリータルトは「パエリア」「豚バラコンフィ&ローズマリーポテト」「ガーリックブロッコリー」の3品。ショーケースの脇にあるレジで先に会計を済ませ、セルフサービスで席につきます。タルトは店内にあるトースターで温めることも可能。
なおタルトは単品のほか、タルト1個とコーヒーのセット(700円~)や、タルト1個とサラダ、コーヒーのセット(1,000円~)としても販売。タルトのみ持ち帰りも可能です。
◆パエリア 550円
海老やムール貝などの華やかなフィリング(具材)に惹かれてチョイス。フィリングベースに使われているのはお米ではなく、「キヌア」(雑穀の一種)。あさりの茹で汁で炊いてあるそうです。
生地のサクサクとキヌアのプチプチが交互に顔を出す、楽しい食感。キヌアからサフランの風味とあさりの旨みがあふれ、トッピングの魚介とともに頬張れば、まさにパエリアそのものという本格的な味わいです。
◆ガーリックブロッコリー 450円
ブロッコリーがどっさりのせられた、長方形のタルト。スライスされたガーリックやレモンの姿も見受けられます。フィリングベースはひよこ豆のペースト。
サクサクとした生地に、しっとりクリーミーなフムスがマッチ。ほどよく固さの残るブロッコリーは、噛むごとにガーリックの風味を広げます。時折ピリッとくる唐辛子の辛味がアクセントに。
レモンが加わったひと口は、酸味でさっぱりとした味わい。徐々に果皮から苦みがしみ出し、大人なあと味も楽しめます。
◆豚バラコンフィ&ローズマリーポテト 550円
ゴロッと大ぶりの豚バラコンフィとポテトにより、高さもある一品。フィリングベースはレンズ豆。
ほか2品に比べ、ザクッとした食感の生地は全粒粉を使用。トロリとやわらかな豚コンフィとのコントラストが鮮やかで、噛むごとに生地の香ばしさと肉の旨みが広がります。
フィリングベースにはところどころにレンズ豆の粒が残り、じゃがいもとともにホクホクとした食感を演出。食べ応えのある一品です。
どれもフィリングの味わいが本格的で、小さいながら満足感の高いWhat a Tart!のセイボリータルトたち。フィリングに合わせて生地のレシピも異なるので、ぜひそれぞれのマッチした味わいを楽しんで下さいね。おいしさと美しさを兼ね備えているので、手土産にしても喜ばれること間違いなしです。
店舗所在地は東京都渋谷区神宮前5-51-1 クラシカ表参道 1F。営業時間は9時~18時(同場所で18時半から営業の「OAK BAR」でもタルトのテイクアウト&イートインが可能)。定休日は土日祝。