昨年の東日本大震災から、そろそろ1年8か月が経とうとしています。復興は進みつつありますが、未だ爪痕が残る部分もあります。

東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴う農作物などへの風評被害は、未だ残る大きな爪痕の一つ。いわき見える化プロジェクト“見せます!いわき”では、この風評被害対策と復興を目的に、昨年10月から活動を続けています。

見せます!いわきは2012年10月、いわき市内の農業従事者を対象として「農業風評被害に関する生産者アンケート調査」を実施し、集計結果を公表しました。同アンケートにより、思った以上に風評被害が深刻であったことが明らかになりました。

震災前後での農業規模を尋ねたところ、49.1%の農業生産者が震災前と比べ「農業の規模が縮小」したと回答。また、風評被害が昨年と比べ「変わらない」または「拡大した」と回答した人は40%に達し、依然として風評被害が根強く残っている様子が伺える結果となりました。

農業の規模についての回答

農業の規模についての回答

風評被害の農業経営に対する影響を聞いてみたところ、「深刻」と回答した人が65.5%に到達。また、震災直前を100%とした場合の農業収入の回復度は平均69.9%と、深刻さを裏付けるものとなりました。

風評被害の農業経営に対する影響についての回答

風評被害の農業経営に対する影響についての回答

アンケートのコメントには、「数値上は安全であっても、福島産というだけで敬遠される」「テレビやラジオなど、様々な広報媒体を活用して、いわき野菜の安全をもっと PR して欲しい」などの意見が見受けられました。

また、消費者に安心して購入してもらうためにも、「米の検査体制の強化・拡充を希望」「県外の消費者の前で、放射性物質検査を見ていただきたい」といった意見が寄せられていました。