夏ですね。夏は食べ物が痛みやすくて、食中毒の話題もちらほら出始めたり。特に細菌性食中毒の発生件数は8月がピークで、9月も油断できないとか。

そこで、衛生微生物研究センターでは、2012年8月中旬に、実際に牛肉を調理し、その過程で使用したまな板や台ふきんの雑菌数を調査したとのこと。今回の実験では、スーパー等で買い物後、寄り道などをしたことを想定し、常温で1時間ほど置いた生の牛肉を使用。


早速、実験の結果!

食べ物が痛みやすいこの季節。あなたのキッチンは大丈夫ですか? まな板を拭き取った後の台ふきんからは、3,500個/10cm2 の雑菌が検出。さらに、その台ふきんを放置した場合、驚くべき雑菌の数に。
食べ物が痛みやすいこの季節。あなたのキッチンは大丈夫ですか? まな板を拭き取った後の台ふきんからは、3,500個/10cm2 の雑菌が検出。さらに、その台ふきんを放置した場合、驚くべき雑菌の数に。

実験結果: 牛肉を調理した後のまな板と台ふきんの雑菌の生菌数

まな板を拭き取った後の台ふきんからは、3,500個/10cm2 の雑菌が検出されました。その台ふきんを、キッチンに広げて、常温(温度30℃~33℃、湿度50%~55%)のまま、10時間放置したところ、約6,800倍の24,000,000個/10cm2 まで増殖!

菌が繁殖してしまった台ふきんを水道水で手洗いしても、200,000個/10cm2 の雑菌が台ふきんに残ったまま。このような台ふきんで、食卓や食器などを拭くと、雑菌をかえって押し広げてしまうそう。

■じゃあ、どうしたらいいの?

今回、衛生微生物研究センターさんは対処方法も教えてくれてます。助かりますね。

まずは、まな板!

生肉や魚を切った後のまな板は洗ってから使うこと。洗った後に熱湯をかけたり、肉用、野菜用などまな板を使い分けたりするとると、さらに安全だそうです。また、生肉の購入は買い物の最後にして、帰ってすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存するのも効果的。

次に台ふきん!

台ふきんは汚れたままの放置や室内干しだけでは雑菌が繁殖してしまう。使い終わったら、毎回、洗剤を使ってよく洗い、天日に干して完全に乾燥させることが重要。また、アルコールは食中毒菌に対して短時間で殺菌力を発揮するため、台ふきんを使用するときはアルコール除菌拭きの方が有効である。ただし、アルコールには殺菌の持続性がないので、毎日の習慣として行うことが大変効果的。

アルコール除菌拭きは毎日の習慣に。
アルコール除菌拭きは毎日の習慣に。


です。暑くて暑くて、つい怠けがちですが、キッチンはキレイにして、夏を乗り切りましょう。