人口1千400万人、トルコ最大の都市イスタンブールは、ある問題を抱えている。捨てられたしまった迷い犬や猫たちの数が、市内だけでおよそ15万匹にも膨れ上がってしまっているというのだ。米国メディア Big Think が伝えている。

お腹を空かせた捨て犬たち
お腹を空かせた捨て犬たち

同メディアによると、2012年、トルコ政府は捨て犬たちを郊外にあるサファリパークへ移送しようと試みたが、動物愛護者たちから激しい怒りを買ってしまったそう。というのも、むかし離島へ捨てられた犬たちが、食べ物もない中で共食いをさせられたり、飢え死にさせられたりした動物虐待の過去があったというのだ。

そんな中、同国の民間企業 Pugedon は捨てられた動物たちと「共存」する革新的な解決策を打ち出した。

自販機のような、電話ボックスのようなこれは…?
自販機のような、電話ボックスのようなこれは…?

Pugedon が行った解決策とは、同社が開発した特殊な“リサイクルボックス”を街中に設置すること。このリサイクルボックスに空のペットボトルを入れると、下のトレーにドッグ(キャット)フードが落ちてくる仕組みになっている。

さらに、ペットボトルに残った水をお皿に入れてやることもできる。迷い犬や猫たちは、ここから食事をとることができるのだ。

リサイクルボックスにペットボトルを入れると
リサイクルボックスにペットボトルを入れると

エサが落ちてくる
エサが落ちてくる

わんこはそれを食べられる
わんこはそれを食べられる

私たちはゴミのリサイクルと、飢えた動物たちを助けるという2つの「良いこと」が同時に行え、一石二鳥。子どもでも簡単にできるので、環境問題について学ぶきっかけにもなるだろう。ちなみにドッグ(キャット)フード代は、リサイクルされたペットボトルでまかなえるのだそう。まさにウィン・ウィンというわけだ。

子どもでも簡単にできる社会活動
子どもでも簡単にできる社会活動

よく見ると、リサイクルボックスの壁面にはトルコ語で「yasamaya hakkim var」――私には生きる権利がある、の文字が。

「yasamaya hakkim var」――私には生きる権利がある
「yasamaya hakkim var」――私には生きる権利がある

命というのは人間だけのものではない。犬にも猫にも虫にも生命がある。もちろん疫病などの問題も少なからずあるだろうが、人間にとって住みよい街を作りたいからといって、そのことは決して忘れてはいけないと思う。
 

Pugedon リサイクルで捨て犬に食事を
 
※画像・動画の出典はすべて Pugedon