骨付きのフライドチキンといえば、真っ先にケンタッキーフライドチキン(KFC)を思い浮かべた筆者。このほか、手軽に買えるところ…ということで、コンビニでも骨付きフライドチキンを調達し、比べてみることにした。
用意したチキンは、マクドナルド「マックウィング」(215円/2ピース)、KFC「オリジナルチキン」(240円)、KFC「レッドホットチキン」(260円)、ローソン「黄金チキン」(185円)、ファミリーマート「ファミマプレミアムチキン」(190円)、ミニストップ「極旨フライドチキン」(180円)の、5社6種。
◆大きさ
まずは大きさを比べてみよう。並べてみると、圧倒的にマックウィングが小さい。他のチキンはおよそ手のひらくらいあるのに対して、マックウィングは中指ほどの長さ。弁当用のおかずを思い出す、かわいらしい大きさだ。なお、KFC のチキンがどちらも同じ部位だったのは誤算だった。
◆ジューシーさ
骨付きフライドチキンの醍醐味は、そのジューシーさともいえるだろう。マックも例外ではなく、予想以上にジューシーだった。
衣は、サクサクとクリスピー。以前から販売されているフライドチキン「シャカチキ」を思い出す食感だ。
◆味付け
大雑把に分けると、ローソンとファミマが「ハーブ系」、マックと KFC が「スパイス系」、ミニストップが「和風(しょうゆ)」だ。
中でも、今回注目するのは「辛さ」。マックウィングは“香辛料をきかせたほどよい辛さ”だというので、10周年記念で割引中のレッドホットチキンも買ってみた。
食べ比べた結果、マックウィングの方がやや辛めに感じた。胡椒なのか、あとからピリッとした辛さがやってくるのだ。一方レッドホットチキンは、トウガラシがきいた辛さ。口に入れたときに辛さを感じる。1ピース丸ごと食べると、量が多い分 KFC の方が辛いのだが…。
さて、見た目のボリューム感では惨敗だったマックのチキンウィングだが、意外なことに主に2つの点で好感を持てた。
1点目は、「クリスピー感がいい」というもの。ほかのチキンとは違ってかなりサクサクに仕上げてあり、おやつ感覚で食べられるのだ。先述したように中はジューシーだが、衣のサクサク感によって“ジューシーすぎない”味わいが楽しめる。
2点目は、「手軽に食べやすい」こと。小さいため、片手でも食べやすいし、“お上品に”食べられる。大きなチキンだとどうしても手や口のまわりが油でベトベトになってしまうが、それを避けられるのだ。(コンビニでは袋ごと持って食べられるよう工夫されているが)
そういえば、今年の1月には KFC で「骨なしケンタッキー」が発売された。お客から“骨なし”を望む声があったそうなのだが、やはり骨つきは食べづらいのだろう。
そう考えると、マックウィングは非常に食べやすい。骨つきならではの肉を楽しみながらも、大きなフライドチキンの食べ辛さを回避できるのだ。セットにプラスして…というよりも、間食や軽いつまみに良いのではないだろうか。ビールを購入しなかったのは失敗だった。