完全に乗り遅れた感がありますが、これが噂の「ブラックブラック<スパークリング>」です。発売からすでに1か月以上が経過しているため、味の批評、覚醒効果の検証などは他グルメメディア、清涼飲料水飲み歩きブロガー、およびカフェインジャンキーの皆々さまに先を越されていることに違いない。というか実際に確認したのだが、とても充実した記事が揃っていた。悔しいので紹介はしない。

 

さて、彼らトレンドセッターが紹介し尽くしてしまった製品を改めて紹介する一歩も二歩も遅れたこの記事では、すでに発信されている情報を繰り返すような愚かな真似はしない。彼らが見落とした、この製品の本質を拾い上げるものである。

よく考えてみてほしい。

この製品が、ただ眠気を覚ますだけの単純なドリンクだと考えるのは、ちょいとばかし浅はかではないか。

「ブラックブラックは眠気覚まし。ドリンクになっても、それは眠気覚まし」

この既存の価値観に基づいた考え、甘い。判断を早まってはいけない、言い換えれば、“事を急いではいけない”。

――それ自体が、「ブラックブラック<スパークリング>」がその身を持って、僕らの目を覚まそうと試みているものではないのか、そう思うのである。



「(判断を早まるな…!)」


「事を急いだせいで良からぬ結果を招いてしまった」という事案は、遥か昔より累々と積み重なっている。

たとえば、明治時代に施行された「大区小区制」は近代化を急ぐあまり固有の慣習から乖離した地方の実情に合わない制度となったし、沖田畷の戦いで攻め急いだ龍造寺勢は退路を絶たれ伏兵に包囲された。また江東制圧を急いだ孫策は情け容赦ない粛清を行ったがために仇敵の敗残兵に重傷を負わされ命を落とした……。


 

悲劇は続く――多忙を極める J さんは昼食の辛口チャーハンを食べ急いだせいで胃腸粘膜に通常では有り得ないほどの負担をかけた。痩せ急いで食事の量を極端に減らした I さんは2か月後にストレスからリバウンド。結論を急いだ C さんは3年間仲睦まじく寄り添っていた恋人との婚約が破談。先を急いだうさぎさんは一休みしてカメさんに敗北。記事を書き急ぎ1日11本を掲載した米国 IT ライター界の超人 Sean Michael Kerner は翌日は疲れたのか1本しか書かなかった――

 

 

――これらはほんの一例である。

急いては事を仕損じる(Sean Michael Kerner に非はないが…)。
急いでばかりいるあなたは、この「ブラックブラック<スパークリング>」を飲んで目を醒ましてほしい(コーラをベースにした辛めの炭酸飲料です!)。