古代の食生活を忠実に再現したという「古代ふりかけ」を試食してきました。
そもそも「古代ふりかけ」とは何なのか、そこから説明しなければいけませんが、シンプルに言うと「弥生時代のふりかけ」です。
詳しいことはその道のプロに聞いてみましょう!
“ふりかけ博士”の金澤さん。
その真剣な眼差しはふりかけの明日(みらい)を見つめている。彼の目はいつも優しい。
金澤さんによると、弥生人は海藻をご飯にかけて食べていたそうだ。これは、おもに狩猟で得た獣肉から栄養と塩分をとっていた縄文時代にくらべ、弥生時代は塩分が不足しており、代わりに海藻で補っていたということらしい。
ホンダワラ、ミルなど、今の日本ではあまり食べられない海藻も含まれているそうだ。
せっかくなので、恐れ多くも定番ふりかけ・古代ふりかけ・最新ふりかけのお三方に並んでいただく。滅多に見られない貴重なスリーショット。白米が霞んで見える。
「古代ふりかけ」を開封! テングサ以外なにもわからない。
金澤さんによると、海藻の特長はそのままに、ふりかけやすく食べやすいサイズに調整しているという。
固かったふりかけはご飯の熱と体温でやわらかくなり、口の中に海藻の味を広げる。舌先を起点に、喉から鼻から脳にかけて仄かに染み渡る弥生時代の薫り。人によっては「さっきまで稲刈ってた」「土器に漆塗ってた」「私が卑弥呼だった」などの遠い日の記憶が呼び起こされることでしょう。
原料のマコンブなどが固めなので、朝、お弁当のご飯にふりかけておけば、ランチタイムに開けるときに丁度いいやわらかさで味わえそう。
ただ残念なことに、ふりかけに使う海藻は思いのほか原価が高いため、製品化は難しいという。ガッカリしたあなた、のりたまでも食べましょう!
----- おまけ -----
丸美屋オールスターズ!