「バースデーケーキ」と聞くと、ほとんどの人はこういうものを頭に浮かべることだろう。

典型的なバースデーケーキ(出典:Wikipedia)

ケーキはフルーツなどでデコレートされ、年齢と同じ数のろうそくが立てられる。そう、これがバースデーケーキというものだ。

だけど、沖縄の人たちのバースデーケーキはちょっと違うらしい。沖縄では、誕生日を「ジャーマンケーキ」で祝うところも多いのだそうだ。おりしも今年は沖縄の本土復帰40周年。沖縄の40歳の誕生日を祝う意味もこめて、えん食べ編集部では沖縄の「Jimmy's」から「ジャーマンケーキ」をお取り寄せしてみた。

海を渡ってはるばるやってきたジャーマンケーキのパッケージがこちら。

Jimmy's のジャーマンケーキのパッケージ

では、さっそく箱を開けて取り出してみよう。

取り出してみた!

これが、ジャーマンケーキ。チョコケーキの上に、ココナッツフィリングが塗られた、シンプルなケーキだ。

さてこのジャーマンケーキ、確かにうまそうだが、子どもはあまり喜ばないのんじゃないかという気もする。だって、バースデーケーキですよ。子どもにとっては、おいしいこと以上に、見た目がゴージャスな方が大事なんじゃないだろうか? このルックスでは、バースデーケーキというよりも、マルゲリータピザに近い。

上から見た様子。「これは、マルゲリータだ」と強引に言い張れば、そうなのかと納得する人が何人かはいるはずだ

心配になった筆者は、沖縄出身の編集部員に尋ねてみた。その結果、この無地の部分が重要であることがわかったのだ。なんと沖縄では、この白いココナッツフィリングの部分に、チョコレートシロップなどでメッセージを書いたり、絵を描いたりしてお祝いをするというのだ。

さっそく、描いてもらってみた。

まるかいてちょん、まるかいてちょん

おまめに目がでて植木鉢

ひげを付けたら、ドラえもん! 

どうだろう?これなら、子どもたちも大喜びなんじゃないだろうか。ドラえもんに限らず、アンパンマンなど、その子の好きなキャラクターを描いてあげれば、盛り上がること間違いなしだ。

それにしても、下描きもなしにこれだけのクォリティのドラえもんを一瞬で描いてしまうとは、沖縄県民侮れじ!

切り分けてしまうと、ドラえもんだった形跡が、跡形も残らないのが、ちょっと残念。

手描きの絵や手書きのメッセージが贈れる沖縄のジャーマンケーキ。内地でのバースデーケーキとしても、お勧めできます!