風邪をひいたとき、胃腸の調子が悪いとき、おいしそうな食事をほおばる家族の目の前で、自分だけ塩粥を食べなければならない。そんな経験のある人ならわかるだろう。“固形物” を食べられないがゆえ、みんなと同じ食事をとることのできない切なさが...。

そんな悩みを解決してくれる「未来の食事」が、ドイツの食品会社 Biozoon によって開発されているそうだ。米国メディア Fast Company が伝えている。

みんなと同じ食事が食べたい...(写真はイメージ)
みんなと同じ食事が食べたい...(写真はイメージ)

 
同メディアによると、 Biozoon 社が開発を進める「未来の食事」とは、3D プリンターを使って作られるもの。その目的は、食事をうまく飲み込むことができない「えん下障害」を患う高齢者のためだそう。見た目や味は本物そっくりだが食感は “ピューレ状” なので、固形物を噛んで飲み込むことができない人でも美味しく味わえるというのだ。

同社を率いる Matthias Kuck 氏は、「お年寄りは柔らかいものだけ食べていればいい?そんなの、生きている意味がないじゃないか!」と語気を荒げて(かどうかは知らないが)話しているそうだ。生きている意味がない、はちょっと言い過ぎだと思うが、筆者も食べることには執着を持っている方なので、彼の気持ちはよくわかる。

死ぬまで美味しいものを食べたいんだ!(写真はイメージ)
死ぬまで美味しいものを食べたいんだ!(写真はイメージ)

今のところ同社が開発に成功したのは「ソーセージ」のみとのことだが(やっぱりドイツだ!)、ゆくゆくは野菜や肉類など、ありとあらゆる食べ物を再現できるようになるそうだ。2015年までには、初めての「未来の食事」がデビューを果たすとみられている。

※画像の出典はすべて Biozoon