人がモノを見るとき、いかに自分の記憶や経験に依存しているかがわかるアート作品がある。「It's not what it seems(見た目とちがう)」だ。米国メディア Foodbeast が伝えている。

たとえば、緑色で細長く、プツプツとトゲがある(ように見える)ものといえば…そう、「キュウリ」――なのだが、実は皮をむくと、その正体は「バナナ」なのだ!


キュウリかと思いきや
キュウリかと思いきや

 
バナナ!!!
バナナ!!!

同メディアによると、これらの作品を作ったのは、東京生まれのアーティスト Hikaru Cho(ちょう ひかる)さん。彼女はアクリル系塗料を使い、さまざまな野菜や果物を “見た目とはちがう” ものにペイントすることで、他にはないユニークでインパクトのある作品を生み出している。

ナスかと思いきや
ナスかと思いきや

卵!!!
卵!!!

彼女の手にかかれば、バナナはキュウリに、卵はナスに、トマトはオレンジへとその姿を変える。日常的に口にしているものが、実はまったくの別物かもしれないという、私たちの「食」に対する先入観への皮肉(良い意味で)のようにも思える。

「It's not what it seems」について、同メディアは次のように伝えている。

「この作品シリーズは、我々が日々食べているものについて、もう一度考え直すきっかけをくれる。

あなたが今度オレンジを切るときにも、きっと何かを考えさせることだろう」

オレンジかと思いきや
オレンジかと思いきや

 
トマト!!!
トマト!!!

※画像の出典は、すべて hikarucho.com