宮城県で唯一のフルマラソン大会が登米市で4月27日に開催される。その名は「東北風土マラソン」。早速ランナー申し込みをしようと Web サイトを覗いてみたら、踊る「あのフランス メドックマラソンとタイアップ」という文字。え、メドックマラソンってことは、給水所でお酒が飲めるのでしょうか。

メドックマラソン!? お酒が飲めるの?  東北日本酒フェスティバルって?  (出典:東北風土マラソン&フェスティバル)
メドックマラソン!? お酒が飲めるの?
東北日本酒フェスティバルって?
(出典:東北風土マラソン&フェスティバル)

ちなみにメドックマラソンは、フランスのメドック地方で毎年開催されているフルマラソンの大会。赤ワインの産地として有名だから、という理由で納得してもらえるかどうか怪しいが、給水所でワインが振舞われるのだ。それどころか、カキなどを楽しめる給食ポイントまで設けられる。きっと30kmも過ぎたら、マラソンなのかパーティーなのか区別できないかも。日本からもファンがツアーを仕立てて参加するほどの人気だ。


マラソンなのかパーティーなのか区別できない  (出典:メドックマラソン事務局)
マラソンなのかパーティーなのか区別できない
(出典:メドックマラソン事務局)

一方の東北風土マラソンは、「ご当地の食を楽しみながら東北の今を体感できるマラソン企画」ということで、地元の人もランナーもボランティアも一緒に楽しめる大会にしたいとのこと。東北復興を下支えする目的もあり、メドックマラソン事務局が賛同し、公認してくれたとのこと。東北風土マラソンの事務局も、2013年9月に行われた第29回メドックマラソンに日本酒ブースを出してアピールしたそうだ。フランスやその他の国で日本酒が注目され始めているから、評判になったんじゃないかな。

シメシメ、東北風土マラソンに出れば“給酒所”で美味しい東北の日本酒が飲めたりする、という期待は、参加申し込みページの規約「酒気帯びでの出走、運転を行いません」で打ち砕かれた。日本酒どころか、アルコール類はコース内で提供されないんだって。でも、コースの各休憩所で東北各地の「ご当地もの」が提供されるから、走りながら東北の食は楽しめる。東北日本酒の仕込み水も提供される、というのも興味あるな。

これで満足できなくても大丈夫。実はこのマラソン大会、「東北風土マラソン&フェスティバル2014」というイベントの一環で、スタート/ゴール地点は「登米風土博覧会」「東北日本酒フェスティバル」の会場なのだ。規約に違反しちゃうから出走前に景気づけ、ってのは駄目だけど、走り終えたら美味しい東北の日本酒が楽しめるはず。あ、もちろん、体調には十分注意して楽しんでね。マラソンの翌日には「南三陸視察&語り部ツアー」なんてのも企画されているから、東北の文化に触れることもできる。

マラソンは、(1)フルマラソン、(2)ハーフマラソン、(3)「アシックス・トゥモローラン」(中学/高校生向け 5km、小学生向け 2km)の計4種目。2km に親子で参加するのもアリ。今回が第1回大会なので、参加するとよい記念になりそう。

こんなところを走ります  (出典:東北風土マラソン&フェスティバル)
こんなところを走ります
(出典:東北風土マラソン&フェスティバル)

なお、東北風土マラソン実行委員会は、クラウド ファンディング サービスの「ShootingStar(シューティングスター)」で寄付を募っている。資金面で応援しつつ実際に走り、食べ、飲んで楽しむ、というのはいかがだろう。