パティシエ エス コヤマでは、これらの出品作品を含めた商品の数々が「バレンタインコレクション2014」として販売されています。今回は、サロン ドゥ ショコラ出品作「SUSUMU KOYAMA'S CHOCOLOGY 2013」(1,500円)を試食。5種のショコラをフルコースのように楽しむ作品を、No.1からご紹介します。
No.1「R.2013(エール・ドゥーミルトレーズ)」
ドライプラムやプルーンのコンポートのような味わいで、酸味のある香りとほんの少しキャラメルのような味わいのあるクーベルチュールがポイント。まずはコーティングを歯でけずって味わってから、中のガナッシュのなめらかさを楽しんでほしいそうです。
No.2「YAKI-MIKAN」
名前のとおり、焼きみかんのガナッシュを使った作品です。焼いたみかんの皮から出てくる「リモネン」という油成分が、特有の酸味と香ばしさを感じるもと。真っ黒になるまで「焼ききる」ことで旨みを取り出し、ミルキーなショコラ・オレと合わせて仕上げられています。みかんの香りを存分に楽しめます。
No.3「P.C.J~Praline Comme cuisine Japonaise~」
「万願寺とうがらし」のしょうゆ漬けをフリーズドライにし、アーモンドのプラリネと合わせた意外性たっぷりの一品。水分のないプラリネと組み合わせることでフリーズドライのシャリシャリ食感が消えずに残り、口の中に入れて水分と合わさったとたんジュワ~っとしょうゆの味わいが広がります。5種のうちの真ん中、メインにふさわしい、個性あふれる作品です。
No.4「ミエル・トリュフ・ブランシュ」
テーマは「カカオとトリュフとはちみつの出会い」。口に入れた瞬間はレーズンのような酸味がありますが、すぐにトリュフの香りがやってきて、すっと消えた後にははちみつの華やかな香り。その後もう一度トリュフの香りが広がり、最後にカカオの味わいを楽しむという、香りと味の変化が楽しめる一品です。
No.5「禅 ZEN」
小山さん行きつけの寿司屋でシメに出される「赤だし」がヒントになって生まれたそう。赤みそのガナッシュとぶどう山椒のガナッシュが重ねられており、薪のような香りのショコラノワールとの不思議な組み合わせが楽しめます。山椒のピリリとした辛さがたまらない、シメにピッタリの作品。パリの会場でも大好評だったそうです。
ショコラのフルコース、いかがでしたか?パッケージには作品解説もしっかりと書いてあるので、一読してから五感をフルに使って味わってみてください。
パティシエ エス コヤマではこのほか、2011年から2013年までのサロン・ドゥ・ショコラ出品作品を集めたベスト版「THE BEST」(4,500円)、鏡文字がプリントされたカラフルなフルーツフレーバーチョコ「Magic praline aux fruits(マジック プラリネ オ フリュイ)」(1,890円)など、小山さんならではのアイデアが光る商品が多数販売されています。
センスが光っています
「万願寺唐辛子&アーモンドプラリネ」