米国 3D Systems は、実際に食べられるお菓子の造形が可能な 3D(3次元)プリンタ「ChefJet」シリーズを発表した。チョコレートやバニラ、ミント、リンゴ、サクランボ、スイカといった味の材料を使い、ケーキのトッピングやお菓子を“印刷”できるという。2014年下半期に、単色出力用で比較的小型のデスクトップ版「ChefJet」と、フルカラー出力用の大型版「ChefJet Pro」という2モデルを発売する予定。価格は、前者が5,000ドルを切る程度、後者が1万ドルを切る程度の見通し。

キッチンカウンターに置ける単色用の ChefJet (出典:3D Systems)
キッチンカウンターに置ける単色用の ChefJet (出典:3D Systems)

同社は ChefJet を、ベーカリー、ケーキ店、レストランのキッチンや、食品を提供するイベント会場などで必要な調理器具になると考えている。「Digital Cookbook」というソフトウェアで容易に操作可能で、使うにあたって 3D CAD などの知識は必要ないそうだ。


単色用の ChefJet は、8×8×6インチ(約20×20×15cm)サイズのお菓子を造形できる。これに対し ChefJet Pro は、10×14×8インチ(約25×35×20cm)サイズのお菓子をフルカラーで作れる。

フルカラー出力用の ChefJet Pro (出典:3D Systems)
フルカラー出力用の ChefJet Pro (出典:3D Systems)

なお 3D Systems は、米国ネバダ州ラスベガスで開催中の家電見本市「2014 International Consumer Electronics Show(CES 2014)」に ChefJet を出展し、出力したキャンディの試食会を行っている。

CES で試食しよう (出典:3D Systems)
CES で試食しよう (出典:3D Systems)

ChefJet の紹介ビデオ