フランス人ショコラティエのシルバン ムスカール(Sylvain Musquar)氏は10月12日、昆虫をトッピングした新作チョコレートを発表した。

シルバン ムスカール氏が発表した新作チョコレート  コオロギのトッピングがキュートだ
シルバン ムスカール氏が発表した新作チョコレート
コオロギのトッピングがキュートだ

ムスカール氏による新作チョコは、コオロギと芋虫がトッピングされているもの。”トッピング”は、どちらも金粉によってデコレートされてはいるが、それぞれが生きていたころの形状をはっきりと維持している。


こちらは、芋虫がトッピングされたもの
こちらは、芋虫がトッピングされたもの

ムスカール氏はアジアを訪問した際に、チョコレートに昆虫をトッピングするアイディアを思いついたという。同氏はフランスのテレビ局 フランス 3 で次のように語ったそうだ。

「アジアでは、昆虫を食べることは普通であり、文化の一部でもあった。私はショコラティエとして、チョコレートと昆虫食をミックスしたらどうだろうと考えた」

ムスカールさんは、購入者が昆虫を食べやすいように、金粉でデコレートしている。とはいえ、昆虫をじっと見つめてしまうと食欲が無くなってしまうことがあるので、凝視はしない方が良いと述べている。

昆虫の凝視はおススメしないそうだ
昆虫の凝視はおススメしないそうだ

コオロギと芋虫は、フランス南西部に位置するトゥールーズの企業 MicroNutris によって提供されたもの。同社の創業者は、国連食糧農業機関が発表した「食糧危機克服へ向けて、我々はもっと多くの昆虫を食べるべき」とする提案への、同社なりの回答として食用昆虫の提供を開始したという。コオロギは8週間、芋虫は12週間かけて、安全な環境下で飼育されたものだそうだ。

その昆虫を使って作ったムスカールさんによるチョコレートの価格は、9個入りのボックスで22ユーロ。日本円で約2,936円とかなりお高め。1粒あたり300円を超えるチョコレートを購入できる人は、食料危機になったとしても、なんとか食料を確保できそうな気もする。だが、昆虫食に慣れることはできるかもしれない。

「昆虫が食べられないなら、  チョコにのせて食べれば良いのに」
「昆虫が食べられないなら、
チョコにのせて食べれば良いのに」