卵は冷蔵庫に保存するべきなのか?それとも、室温で保存するべきなのか?

日本人であれば、冷蔵庫と答える人が大半だろう。だが海外では、特に英国ではそうとは限らないようだ。英国メディア Daily Mail が伝えている。

普通は冷蔵庫に直行、ですよね?
普通は冷蔵庫に直行、ですよね?

同メディアによれば、英国ではこの問題について長く議論が戦わされてきたのだという。冷蔵庫に保存すべきと主張する人々は、卵にはサルモネラ菌などの細菌が含まれている可能性があり、室温で保存すると、これらの細菌が繁殖して危険だと考えているそうだ。

一方、冷蔵庫に保存するべきではないと考える人々も存在する。この人々は、卵は冷蔵庫に入れても入れなくても保存可能な期間はほとんど変わらず、むしろ冷蔵庫保存にはデメリットが多いと主張している。冷蔵庫の卵入れは冷蔵庫のドア部分に取り付けられていることが多い。このため、ドアが開け閉めされる度に卵には振動が加えられ、品質に影響を与えるというのだ。また、冷蔵庫に保存すると、庫内の他の食品の匂いが移り、卵の風味が損なわれることもあるという。

さて、両者の主張はどちらが正しいのだろうか? この謎を解明するため、Daily Mail は英国ウェストヨークシャー州にある英国政府承認の研究所 Foodtest Laboratories に調査を依頼した。

調査では、スーパーで購入した卵を使用。これを、庫内温度を6度に設定した冷蔵庫内に保存するグループと室内で保存するグループに分け、1週間後、2週間後のそれぞれの状態を比較した。比較対象となったのは、卵内に含まれる、大腸菌 K12 株、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、リステリア菌、そしてカンピロバクター菌の数だった。

調査の結果、両グループの細菌数には全く違いがないことがわかった。

冷蔵庫内で保存したグループからも、室温で保存したグループからも、上記細菌が検出されることはなかった。開始時点はもちろん、1週間経過後も、2週間経過後も、両グループとも卵は無菌状態だったそうだ。

Foodtest の運用品質マネージャーである Jay Tolley 氏は、次のように述べている。

「室温で保存した場合と比較して、卵を冷蔵保存するメリットは何もないことがわかった」

Daily Mail は、今回の調査で長年の疑問は解決したとしている。だが同時に、英国市民には、冷蔵庫から卵を取り出した後に生まれたスペースをどう有効に活用するか、という新たな課題が突きつけられているとも述べている。

なお、日本と英国では、卵の収穫方法や気象条件に違いがあるため、今回の調査結果が日本の卵には適用できない可能性がある点については、留意されたい。