ロンドン在住のデザイナー Sures Kumar 氏は、Lana Z Porter 氏と共同で、食べ物を使ったアーケードゲーム「Pixelate」を開発。プロトタイプを英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのヘンリー・ムーア・ギャラリーで公開した。

食べ物を使ったアーケードゲーム「Pixelate」
食べ物を使ったアーケードゲーム「Pixelate」

Pixelate はゲーム機の画面に表示された食べ物を、相手のプレイヤーよりも素早く正確に食べることを競う対戦型のゲーム。ゲームに使われる食べ物は、人参、ジャガイモ、バナナ、イチゴといったフルーツや野菜など。ゲーム機本体に取り付けられたフォークでこれらの食べ物を刺すと、食べ物に微弱な電流が流れ、抵抗値が測定される。その値によって、プレイヤーがフォークで刺した食べ物が何であるのかを判断する仕組みだ。


ゲーム機に取り付けられたフォークで食べ物が何であるのかを判定する
ゲーム機に取り付けられたフォークで食べ物が何であるのかを判定する

食べ物は、それぞれ固有の電気抵抗値を持っている。Sures Kumar 氏は Pixelate の開発にあたり、様々な食べ物の電気抵抗値を計測したという。その結果、ゲームに利用できる、他と大きく異なった抵抗値を持つ食べ物の組み合わせを見つけることに成功したそうだ。

Kumar 氏は、様々な食べ物の電気抵抗値を測定した
Kumar 氏は、様々な食べ物の電気抵抗値を測定した

一見、「食べ物で遊んではいけません!」とお母さんに怒られそうなこのゲーム。だが、好き嫌いの多い子どもたちに、ゲームを通じて野菜やフルーツをたくさん食べてもらう目的で利用できるかもしれない。

ヘンリー・ムーア・ギャラリーで展示された「Pixelate」
ヘンリー・ムーア・ギャラリーで展示された「Pixelate」