デザイナーの Hee Tae Yang 氏は、食べ物が腐っているかどうかを匂いで判定する人工の鼻「Smeller」のコンセプトモデルを発表した。

食べ物が腐っているか判断する「Smeller」
食べ物が腐っているか判断する「Smeller」

Smeller は、食べ物が新鮮かそうでないかを、一般的な人の鼻よりも正確に判定できるデバイス。Smeller の先端部分には、食べ物の匂いを収集する「電子鼻(Electronic Nose)」が取り付けられており、その部分を食べ物に近づけてボタンを押すことで、食べ物の状態を判定する仕組みだ。

Smeller の先端部分には、電子鼻が取り付けられている
Smeller の先端部分には、電子鼻が取り付けられている

Smeller は、電子鼻で収集した匂いに含まれる化学成分を「匂いのデータベース」と比較することで、食べても安全かどうかを判定する。判定結果はタッチスクリーン上に、「Very fresh(とても新鮮)」「Fresh(新鮮)」「A bit rotten(少し傷んでいる)」「Rotten(腐っている)」の4段階で表示される。

「少し傷んでいる」と判定された場合は、炒めるなどして、  加熱してから食べると良いそうだ
「少し傷んでいる」と判定された場合は、炒めるなどして、
加熱してから食べると良いそうだ

 
匂いに含まれている成分は、SNS に投稿し、友だちと共有することもできるという。だが、この機能は不要という気がしてならない。
 
SNS で食べ物の状態を共有…する必要はあるのだろうか?
SNS で食べ物の状態を共有…する必要はあるのだろうか?

 
現時点では、残念ながら Smeller の商品化可能性は低いそうだ。

Smeller の商品化にあたっては、匂いのデータベース作りが鍵となるという。各国の食事情に合わせたローカライズが必要となるからだ。例えば米国の食べ物の匂いを基準にしてデータベースを作成した場合、日本の「納豆」や「くさや」は、おそらく「Rotten(腐っている)」と判定されてしまうだろう。また、東南アジア諸国で販売するには「ドリアン」、韓国で販売する場合には「ホンオフェ」、スウェーデンで販売する際には「シュールストレミング」の匂いもデータベースに含めておく必要があるかもしれない。
 
東南アジアの人たちは「ドリアン」の状態を、  どうやって判断しているのだろう?
東南アジアの人たちは「ドリアン」の状態を、
どうやって判断しているのだろう?

世界には様々な食べ物があることを考えれば、Smeller の商品化は確かに難しそうだ。だが個人的には、賞味期限を数日過ぎた牛乳やヨーグルトなどの判定が正確にできれるのであれば、購入してみたい気はする。